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ライフワークとしての音楽を考えていきます

目線を意識することで伝わる力が変わってくる

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サンバの本場リオデジャネイロ。
そこで6年連続、リオの名門サンバ団体サウゲイロの「パシスタ」と呼ばれる花形ダンサーとして踊っているのが日本人ダンサー工藤めぐみさんです。

昨日、2015年2月13日、NHK「ニュースウォッチ9」で、2015年のカーニバルへ向けて、工藤さんの密着取材ドキュメンタリーが放送されました。

工藤さんは、1年のうち9ヶ月はブラジル、そして3ヶ月だけ日本に帰国してサンバを教えています。

本番でのダンスの素晴らしさも見事なのですが、地元スラム街、サウゲイロでの練習風景に心ひかれました。

サンバ界ではナンバーワンと言われる男性振り付け師が来てのレッスンです。

振り付け師の先生は
「あなたは私の言っていることが出来ていない。日本で教えてるんでしょう?一体何を教えてるの?下手なサンバってことよ。」
と手厳しく工藤さんを指導します。

その中で「目線」と注意していたことが印象に残りました。
サンバといえば、迫力ある動きの激しい振り付けに注目してしまうところですが、先生は動きだけでなく「目線」も大事だと言います。

お客さんは、動きだけでなく目線も感じ、ダンサーとのコミュニケーションをとっているということ。

これは、スピーチでも同じだと思いました。

人前に出てのスピーチでは、会議室で1対1で話しているときより大きな身振り手振りが必要ですし、目線を意識しアイコンタクトをとって聴衆とのコミュニケーションをはかることで何倍も伝わる力が変わってくるのです。
話す内容にばかりに気を取られてしまい、お客さんと目を合わせず、ついうつむきがちに資料を読んでしまうのはもったいないことです。




工藤さんは、一回のレッスンで3キロも痩せてしまうとか。
だから一日5食。
そこまでして体を維持しているのです。

「私は、肉付きの良いブラジル人ダンサーに比べると、どうしても見劣りしてしまいます。だから、2倍3倍、出来るだけ大きく、大きく、動くようにしています」とおっしゃいます。

外国の文化を使って自分を表現することの厳しさはここにあります。

見ていて元気になってくるようなドキュメンタリーでした。
ぜひ、素晴らしいサンバを披露していただきたいですね。

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