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ライフワークとしての学びを考えます。

発声の重心が低いことで感じさせる安定感

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先週行われた国会を見ておりまして、女性議員さんのご活躍がとても嬉しく感じた一週間でした。

政策や質疑の内容がメインでありますが、仕事柄、どうしても皆さんのスピーチ力に目がいってしまいます。

特に女性議員さんの場合、現代の政治の世界では男性と互角に勝負するためマッチョな発言力が必要となります。

気になったのは、それを意識しすぎてか、甲高い声でキャンキャン叫んでしまう方や、ヒステリックになってしまわれる方がいらしたことです。

お考えにすべて賛同しているわけではありませんが、スピーチで声が良いと思っているのは高市早苗総務大臣(第3次安倍内閣)です。

高市さんは、低く良く響く声で信頼感や説得力が抜群です。
ポイントは声の重心が低いこと。
女性でありがちなのは、テンションが上がると、重心も上がってしまい、胸で呼吸し、喉で頑張って発声してしまうところ。そうすると、声が豊かに響かず金切り声になってしまうのです。

高市さんの場合は、どんな場合でも、重心を低くし、体全体が響く場所から発声しているので、落ち着きと安定感を感じるのです。

また、目標とする政治家が、マーガレット・サッチャー元英国首相というのもうなずけます。

サッチャーさんは、甲高かった声をボイストレーニングで低い声に変え、スピーチに説得力をつけて首相にまでのぼりつめた方。
あの一歩も引かない胆力も素晴らしいと思います

高市さんの質疑応答も、力の漲った目線と落ち着いた態度で胆力を感じさせるものでした。

ただ、癖なのか言葉の合間に出る「えー」が気になりました。
「えー」は聞いている人に迷いを感じさせるのです。余分な言葉をなくし、言葉を言い切れば、説得力はさらに増していくと思います。

これからの日本のために、ご活躍を期待しています。

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