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ライフワークとしての音楽を考えていきます

しゃべるのと同時進行で次の言葉が流れているスピーチ

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昨日のブログでは、北条政子の素晴らしいスピーチについて書きました。

現代で、私が素晴らしいと思う女性スピーカーをもう一人ご紹介しましょう。

この方は、強靱な精神力とリーダーシップ、頭脳明晰さ、感性、どれをとってもパーフェクト。そして、一人の政治家を超えるアーティストとしての存在でもあります。

コンドリーザ・ライス。

アメリカ合衆国の政治家、政治学者。
大学ではコンサートピアニストになるクラスで学んでいましたが、元国務長官マデレーン・オルブライトのお父さんであるジョセフ・コーベルの国際政治入門クラスに参加し、ソ連や国際関係への興味を持ったことが、その後の人生を決定づけました。

ライスのスピーチは、そのときしゃべっている言葉と、次にしゃべる言葉、そしてその次にしゃべることが同時進行していると思えます。それは、まるで複雑なピアノのスコアを見るように、自然に流れているのです。
ライスはピアノはプロ並みの腕前。
ピアノの楽譜は、今演奏する場所だけ見ていてはとても演奏できません。右手と左手でつかむ音と、その先にある音までを頭の中で同時把握していないと弾けないのです。ライスは、まるでピアノのスコアを読んで指先から音を発するように言葉を奏でているとしか思えないほど、よどみや迷いがありません。

また、ライスの声は、しっとりした女性らしい低い声を持ち、場合によっては強弱をつけたり高低差をつけたりして、聞き手を引きつけていく見事なスピーチを行っています。



ライスの名前「コンドリーザ」は、イタリア語の音楽用語「コン・ドルチェッツア con dolcezza」(甘美に柔らかく演奏する)に由来しているのですが、まさに名前の通りのスピーチなのです。

ライスのスピーチとピアノの演奏はこちら。
他の演奏者の音を良く聞いて、アンサンブル能力も素晴らしいと思いました。


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