【理想のリーダー】ベッカムの声は甲高かった
いつもはテレビなどで活躍されているカッコ良いスポーツ選手の声を聴いて「あれっ?」と違和感を覚えたことがありませんか?
特に印象に残っているのは、サッカーのベッカム選手です。
選手としての見事なプレー、そしてチームのリーダーとしてのベッカム選手の存在感は圧倒的でした。
それを見て自分のイメージしていたベッカム選手の声は、なめらかに響く低い声でした。
それが、あるときテレビのインタビューで話しているベッカム選手の声が、意外に「甲高かった」のです。
これは想定外でした。
何となくがっかりしてしまい、自分のイメージとのギャップをうめるのに時間がかかってしまったことがあります。
甲高い声のリーダーは、本人が天才でも、あまり成果を発揮しにくいとも言われています。
それは、チームのメンバーがリーダーに無意識に期待していることと少しズレがあるからかもしれません。
逆に、名伯楽と言われるような監督や、素晴らしいリーダーは、大抵が良く響く低い声の持ち主であることが多いものです。
最近、日経ビジネス No.1772「遺言 日本の未来へ」にて印象的な記事がありました。
戦後のリーダーたちが日本の未来へ贈る言葉、強靱な視座を特集しています。
その中で「戦後、その時」というページでの、玉音放送で初めて天皇の声を聴いたときの稲盛和夫さんの一言です。
・・・・(以下引用)・・・・
「甲高い声やなとおもったけど、くやしかった」
・・・・(以上引用)・・・・
メディアも発達していなかったでしょうし、天皇陛下の声を聴いたことのある方などほとんどいなかった時代です。
天皇の声が稲盛さんのイメージしていたものより甲高かったのでしょう。
人は無意識にリーダーに期待するものがあるのです。
それは、昔からあるオペラや映画の配役を見てもよく分かります。
政治家でも声の低い人は実力以上の力を発揮したり出来る方も多いのを見ても納得できます。
やはりリーダーとは、低い声がもとめられるものなのでしょう。これからは、どんなリーダーも否が応でもメディアに出て行く時代。自分の話し声や見た目にも気を配るべきでしょう。