セミナーでホワイトボードの文字をきれいに書く方法
一昨日、「今年の漢字」が発表されました。
「税」です。
4月から消費税率が引きあげられたことや、さらに10%引きあげについて議論されていたことがありましたから、妥当ではないかと思います。
ところで、漢字は、清水寺で同寺の森清範貫主の揮毫(きごう)により発表されたのですが、その達筆ぶりに感心しました。
立っている大きな紙に完璧なバランスで書かれています。
私だったら、少し書いて離れてバランスを見て、また書いて離れてバランス見て・・・というようにしないと、あれだけ大きな場所に書くには全体のバランスがとれません。
しかし、書は勢いが大事ですので、一気に仕上げなくてはなりません。
やはり名人の技だと思いました。
私も、最近はセミナーでホワイトボードを使う機会が増えてまいりまして、ツルツルしている立っている面に文字を書くことの難しさを痛感しています。
どうしても、文字がきれいに描けないのです。
まず、ホワイトボードが立っていますので、手を固定できずに文字が不安定になります。
ゆっくり書けば、それなりにきれいに書けるのですが、意見を聞きながら書くのでどうしても速く書かなければなりません。人の意見というのは、フレッシュさとリズム感が大事です。良い意見が出ているときに、自分の筆が遅い都合で「ちょっと待ってください」と言うわけにはいきません。必死で皆さんの意見についていくと、自然と、走り書きのようになってしまいます。
セミナーが終わってから見るホワイトボードは、判読できるかできないかという感じで恥ずかしく、そそくさと自分で消して帰ります。
最近、ちょっとコツがつかめてきて、漢字は大きめ、ひらがなは小さめに書くこと、そして行間を空けるようにすると、少しきれいに見えるように思えます。
始まる前に、内容に合わせて線を引いて表のようにしておくと、画面が足りなくなることがなく計画的に書きやすくなります。
いずれにしても、ホワイトボードで苦戦した経験から、清水寺の森清範貫主の技が気になっていたところです。