プレゼンでこれだけははずせないこと
お客様にご説明しなくてはならなかったり、人前でしゃべらなくてはならないとき、上手く話せなくて困ることがあります。
また、逆の立場として、私がご説明をうかがったり、スピーチを聞いたりするとき、相手の方が何を言いたいのか良く分からないことも多くあり、また同じように困ることがあります。
これは、自分ではよく分かっていたとしても、頭の中で内容がまとまっていないせいです。
こういうときは、あらかじめ自分の話す内容を文章に起こしておく、という作業を行うと上手く話せるようになります。
私は、プレゼンや講演の内容でも、シナリオを文章で起こします。
ラジオなどのシナリオライターと同じようなことを行っているのです。
そうすると、頭の中が整理されますので、間違いや失言がありません。
また、話す内容を迷うことがないので「えー」とか「あー」とか余分な言葉が出なくなりましたし、余裕が出るので、身振り手振り、立ち居振る舞いなどにも気を配れます。
もちろん、当日のお客様の顔を見て、シナリオ通りではないことも話しますし、少し脱線することもありますが、内容を決めておけば安心して話すことが出来ます。
もし、内容を文章に起こしていなかったとしたら、不安で話せないでしょう。
取材を受けるときでも、まず「どんな内容になりますか?」とおたずねし、自分で原稿を書いて記者にあらかじめ送っておいて受けます。嫌がられたことは今までありませんし、逆に喜んでくださる方のほうが多いくらいです。また、原稿に書き起こすことで、頭の中が整理されますので、話しやすくなります。
よく、トップの発言がセンセーショナルに記事に取り上げられて、問題になるケースがあります。
これも、できるだけあらかじめ何を話すか、どこまで話して良いか、どこから話してはだめなのか、あらかじめ準備しておくことがものすごく大事です。
あらかじめ原稿を送れればベストですが、そうでなくとも、自分で普段から文章化する習慣をつけておくと、いざというときに役立つでしょう。
ただ、文章自体がまとまりがなく伝わらない内容ですと困ります。
文章化したら、他人になったつもりで何度も読み返してみると伝わらない場所が自分で分かるようになり、文章の良いトレーニングになります。
ビジネスのスキルとして「伝わる文章を書けること」「言葉で伝えること」が出来るだけで、かなりの仕事は上手くいくと思います。