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「ブルーボトル」日本進出の前に知っておきたいこと 酸っぱいコーヒーは古くなっているだけ

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「酸っぱいコーヒーは苦手で。」

という方が多いのには驚いています。

年配の知人も、「酸味のあるコーヒーを飲むと胃が痛くなる」と言って、紅茶派になってしまっています。

実は、「酸味があるコーヒー」の多くは、品質が古く、酸化しているため、酸っぱくなってしまっているのです。
そのため、コーヒーの油が酸化しており、古くなった揚げ物を食べたあとのような嫌な感じが口の中に残ります。品質が劣化しているのですから、当然、胃腸の具合がおかしくなるのも当然です。

私がよく通っていた銀座のカフェで、支配人の方が、「外食で食後のコーヒーは飲めません。せっかく食事が美味しかったとしても、口の中がコーヒーの古い油でおかしくなってしまうので。」と話していたことがあります。

本来コーヒーは「酸味が美味しいもの」なのです。
「酸味があってフルーティ」というコーヒーは、豆の鮮度が良く、豆を浅くローストしても、豆本来の個性が味わえるというもののはずなのです。


「美味しいコーヒーって何だ?」(マガジンハウス)に、カリスマ焙煎師とも言われるオオヤミノルさんと、「ヴォワラ珈琲」の井ノ上達也さんの対談に珈琲の酸味について話しているものをご紹介したいと思います。

     ・・・・(以下引用)・・・・

井ノ上:そうそう。美味しいコーヒーとは何かっていうと、単純に実が果物として完熟しているかどうかなんです。
(中略)
結果的に日本のコーヒーは実の熟度が悪いから、いわゆる酸味が美味しくない。浅く煎って濃く出すと飲みづらいので、粗く挽いて薄く、深くローストして濃く出す。
(中略)
酸っぱいコーヒーが苦手なんじゃなくて、そういう場合の酸っぱいコーヒーというのは古くなったコーヒーのことで、ローストの浅いほうの酸っぱいコーヒーのことではない。

    ・・・・(以上引用)・・・・

昨日WBSで、清澄白河に海外初進出する「ブルーボトル」について取材していました。

アメリカの「ブルーボトル」は、今や行列ができるほどの店。
お客さんは「生涯最高のコーヒーだよ」と言います。
そのとき出してきたコーヒーは細長い透明なガラスコップで出してきます。その色を見ると、明らかに浅く煎っている豆だという事が分かりました。そして、試飲したキャスターが「あ!飲みやすい!」と目の色が変わっていたのです。

じつは、日本でも、素晴らしいコーヒーを飲める場所があります。

ミカフェート」です。

「ミカフェート」の表参道店で初めて飲んだコーヒーのフルーティな味わいが新鮮だったこと!
いつのまにかコップが空になっていました。

ミカフェートは元麻布にもあり、そこで飲んだ「グランクリュ・コーヒー」は、ワインのグランクリュに例えられるほどで、コーヒー本来の素晴らしい味に感動しました。

ミカフェートはコーヒーハンターと言われる川島 良彰さんが、栽培方法から精選、加工、輸送、保管、焙煎に至るまで、コーヒー豆に最高級・最高品質を求めたコーヒーを出してくださっています。

コーヒーに対する既成概念が覆ってしまうほどの体験でした。

ブルーボトル上陸前にぜひ、一度飲んでみられることをおすすめします。

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