歌で息が続かない 普段の会話ですら息が続かないのはなぜ? 上手な人は「ん〜プハッ!」をやっている
スポーツはあまり得意ではありません。
小学生の頃は、水泳大会の選手に選ばれていたりしていましたが、なぜかご縁あって久々にプールに入ったら無惨なものでした。
なんと、怖くてクロールが出来ないのです。
仕方がないのでビート板を使って50mくらいバタ足をしてすぐに出ました。
プールを出た後、「かっこ良く泳げなくてもいい。でも恥ずかしくない程度には泳げるようにはなりたい」という想いがこみ上げてきました。
泳ぎ方のサイトなどをいろいろと見て頭に叩き込んでから、再チャレンジ。
サイトのおかげか、なんとかクロールは思い出すことができました。
調べて一番良かったのは「『ん〜、プハッ!ハア』とするといいよ」というアドバイスです。
息継ぎをするときに、残っている息をまず「プハッ!」とはいてから、息を吸うというものです。
そうすると、口や鼻に水が入りませんし、息をはききることで、次の息を入りやすくなります。
息をはききらないところで、次の息を吸っても、十分に吸い込めず、苦しくなってしまいます。
このとき、「あれ?これってボイトレや歌と同じだなあ」と思いました。
優れたボーカリストは、息が長く、またブレスの仕方も上手いものです。
その一つに、「フレーズの終わりで息をはく」というものがあります。
息継ぎをする前に、フレーズの最後で残っている息を「プハッ!」とはいてから、「ハア」と息を吸ってブレスをするのです。
上手な歌い手さんの声をそばでよく聴くと、フレーズの終わりで、ビールを飲み終わったときの「グビグビグビん〜〜プハッ!」という息がしています。そして、その後、次のフレーズのために息を吸うのです。
長いフレーズで、途中で息を盗まず、休符やフレーズ終わりで「プハッ!ハア」がある人は「おお〜、やるじゃん!」と思います。
例えば、歌い方としては、
「わたしの〜おはかの〜ま〜えで〜泣かないでください〜〜〜h!(ハア)そこに〜私は〜いません〜眠ってなんか〜いません〜〜〜h!(ハア)」(「千の風になって」より)
となります。
「h!」はプールで息をはく時の「プハッ!」と同じ感じです。
この「h!」を多めにすると、どんどん色っぽい感じになります。
下手な人は、フレーズの終わりまで責任を持っていないので、大抵この「プハッ!」がありません。
この「プハッ!」が良いところは、息をはくことで、次の息も入ってくるということ。フレーズを息長く歌うコツでもあります。
話し方でも同じです。
息が足りないよりは吸ったほうがまだ良いのですが、しょっちゅう息ばかりハアハア吸うのはあまりかっこ良くありません。
ある程度長い息で話し、余力を残して息をはききり、十分なブレスがある人は、本当に上手な人です。
これは、プロのアナウンサーでもなかなか出来る人はいません。
息をすうことも大切ですが、ぜひ「息をはくこと」そして、「息をはいて終わる事」を心がけてください。