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ライフワークとしての学びを考えます。

「あーした」って感謝?

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最近いろいろ人からいただく「ありがとうございました」が略されすぎているように感じています。

「ありゃーとした!」

「ありゃーした!」

そしてついに、

「あーした!」

皆さん忙しいのか「ありがとうございました」という時間も惜しい感じがします。

その場の状況から何をおっしゃっているかは理解できますし、日本人同士だとここまで簡略化しても伝わるのものですね。

最近は、舌の筋肉が弱ってしまっている方が多く、[r]や[t]などを舌が上あごを空振りしてしまう傾向にあります。
例えば「テレビ」が「テエビ」となったりしてしまうのです。
それを考えると、「ありがとう」を舌が全部空振りしたとすれば「あーした」になってしまいます。


ただ、人と正対して「ありがとうございました」と言うのと、忙しそうに言う「あーした」では、なにか重みのようなものが違う気がします。

また、感謝でも日本人が「サンキュー」というのと、「ありがとうございました」と言うのとでもまたニュアンスが違うような気がしています。

「ありがとうございます」を漢字では、「有り難うございます」と書きます。

「有ること」が「難い」ということを表しており、「滅多に無い」「珍しく貴重だ」という意味なのです。

貴重で得難いものを得ている。
だから「有り難うございます」というわけです。

そういう意味をかみしめながら「有り難うございました」という感謝の気持ちを表していきたいと思っています。

しかし、この簡略化、どこまで進むのでしょうか。。
「あーした」が、最後「あー」にならなければいいなあと祈っています。

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