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信念を曲げない果敢な戦士たち

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モネを観ると、幸せな気持ちになります。

人生の深みを湛えながらも、幸福の瞬間を切り取ったとでもいう絵に魅かれます。

モネの「日傘を差す女」が2014年5月29日に掲載されており、心奪われました。

「日傘を差す女」は3連作ありますが、新聞にもあった一作目1875年のものが一番好きです。

今でこそ世界的人気のモネですが、その他ルノワール、ドガ、と言った印象派の画家たちと共に、最初ヨーロッパでは認められませんでした。

つまり、伝統を重んじるヨーロッパでは、アカデミーの好むサロン(官展)で認められる必要があり、印象派の絵は
「デッサン力の無さ、教養の欠如、粗い筆致、と笑われたし、富裕層もこれまでどおり貴族趣味的作品に固執した。印象派の絵は『美』と『技』に欠けると見做された。(記事り引用)」
と、認知されなかったのです。

しかし、先見の明があった画商デュラン=リュエルが、独自の勘で印象派の絵を買い集め、当時新興の国であったアメリカに持ち込みます。
すると、当時、成金国であったアメリカは、印象派の絵に熱狂。
その後、やっと本国フランスでも認められるようになったのです。

「フランスでは相手にされなかったのに、伝統に縛られない若々しい自由な鑑賞眼が、その真価を見いだしたのだ。(記事より引用)」

それは、絵だけではなく、音楽でもよくあり、場所を変えると認められることがあるものです。

ただ、モネを始めとする印象派の画家たちが、「今となっては想像しにくいが、彼らは皆ーーその画面の明るさとはうらはらにーー果敢な戦士だった。(記事より引用)」と言うように、信念を持って『美』を追求し続けていった姿勢が、画商を動かし、アメリカを動すような強い運気を引き寄せたのだと思います。


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