オルタナティブ・ブログ > 永井千佳の音楽ブログ >

ライフワークとしての音楽を考えていきます

なぜ飲み会に行かなくてはならないのか? コミュニケーション活性化のため「飲みニケーション」が制度化

»


昨日、NHK「おはよう日本」で、企業のコミュニケーション活性化のために様々な工夫がされているというニュースを見て、考えることがありました。

最近、「飲みニケーション」(名称はNHK)を見直している企業があるといいます。

たとえば、日立ソリューションズでは「段々飛び懇親会」というオフィス内での飲み会を行っています。部長と主任のように、役職が違う社員同士の飲み会を制度化し、一人3,000円の費用を会社が負担しています。会社のオフィスに、居酒屋さんが出張して、飲み会をセットしてる映像が流れていました。そのような企画が年間3000回行われ、経費約6000万円を負担しているのです。

また、キャリアインデックスという会社では、様々な職種の人を混ぜコミュニケーションをはかるランチ会をしています。自主性を尊重すると、どうしても仲の良い人と行ってしまうので、制度化し、メンバーの組み合わせをランダムになるように設定して、指定されたメンバーと行ってもらうのです。

ニュースで、「入社1年目を対象にしたデータでは、上司や先輩と食事会・飲み会に行く回数を0または1回と答えた人は、8割にも上る」と言います。そのような状態に危機感を覚えた企業が、飲み会を制度化しようという試みを行っているのです。

企業の社長さんや、マネージャーさんとお話する機会をいただきますと、経営より社内のコミュニケーションに心を配られておられるのです。
このように、飲み会やランチを制度化しなくてはならないところに、そのご苦労が感じられました。

普通、飲み会は、子育て中や結婚している女性社員だと、仕事が終われば早く帰宅したいでしょうし、お酒の飲めない方だと少し負担かもしれないなと思います。
飲めなくて参加する場合は「飲めない」という理由が必要になります。
以前は「弱いので」と言うと「飲んでいるうちに強くなるよ!私も飲めなかったけど飲めるようになったよ!」といわれ、困ったことがありました。最近は「仕事柄あまり飲めないのです。すみません」と言えるので、少し気が楽になったところです。

宴会開始後、お茶やミネラルウォーターでお許しいただいているうちは良いのですが、宴会が進んでくると皆さんアルコールでよいお気持ちになってしまうので「飲み物は?」「遠慮しないで!」「永井さんはワインのほうが良いですか?」「自分だけ飲んでいるのは申し訳ない!」と盛んにお酒をすすめられます。心からお気遣いいただいてのことだと思いますし、「皆でお酒飲んで良い気持ちになろうよ!」という一体感が大事なのだということは良く分かります。こういうときに一人シラフだと、皆さんも盛り上がりにくいですものね。「申し訳ないなあ」と思ってしまう瞬間です。

コミュニケーションをはかるために、「お酒」という一体感はとても大事です。それはよくわかります。しかし、そこに入っていけない人にとっては、少し負担を感じているのは確かなのです。

また、ランチ会も、理由あってお弁当派の方にとっては、ちょっと気が重いのではないかと想像しています。

以前も記事で書いたことがあるのですが、「飲み会」に出られなかった人が、次の日不平等を感じてしまうこともあります。
*リンク→私はなぜ飲み会に行かないか

私の大変尊敬する先生は「私は、講義や講演の後の飲み会には行きません」とおっしゃいます。「一期一会の仕事の場で全ては語られている」からだそうです。
演出家の蜷川幸雄さんは、「稽古の後に役者と毎回飲みに行く演出家もいるけれど、自分は公演が全て。終わったあとの打ち上げくらいにしか行かない。」と言います。
サッカー日本代表元監督の岡田武史さんも「情が厚いので、情が移ると的確な判断が出来なくなる、だから選手とは行かない」と言っています。

上記様々な理由があると思いますが、私は、リーダーやその求心的な立場である講師、指導者は、組織のメンバー全てに対して平等でなくてはならないと考えています。
遠方からわざわざ来る方や、家庭を持っておられる方は、飲み会に行きたくても行けない人もいます。そういう立場の方々も、同じように一生懸命仕事をしているのに、何か不平等な気持ちになってしまう。
そして、そういう方々こそ、リーダーの行動を何もおっしゃらずにじっと見つめておられることを私は知っています。

だからこそ、ご配慮しての制度化なのでしょう。皆さんが心から平等な気持ちでお仕事ができるようにコミュニケーションがはかれると良いですね。

私も、「合唱チームビルディング」を行っています。
これは、就業時間に行えますし、音楽という大義名分があってこそのしらふでも心からの仲良くなれるチームビルディング方法です。年に一度か半年に一度でも、十分効果があり、皆さん「楽しかった。」「定例化してほしい」「メンバーのいつもと違う面がみれて本当によかった」とおっしゃいます。
社長さんも次の日から会社の雰囲気が違うと言います。

*リンク→永井千佳オフィシャルサイト「合唱チームビルディング」参加者の感想

少しでも皆さんのコミュニケーションにお役に立てればと思っています。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する