企画には何も制限をかないことが正解 秋元康ヒットの思考5つのエッセンス
2020年に開催される東京オリンピックの理事に秋元康さんが選ばれ、開会式の演出を手がけることに決まりました。
秋元さんといえば、あのAKB48のプロデュースで有名です。
次から次へと、魅力的なアイデアと企画で世の中をあっといわせてくれる秋元さんならではの開会式が楽しみになってきました。
しかし、秋元さんは、どうしたらあのような発想を思いつくのでしょうか?興味を持ちました。
そこで、ジャーナリストの田原総一郎さんとの対談集「AKB48の戦略!秋元康の仕事術」を読んでみる事にしました。
「質問の魔術師」田原さんの問いに、秋元さんは真っ正面から答え、何度でも読み返したいと思えるような、秋元さんの思考法が満載の本となっていました。
そこで、本日はビジネスや企画に役立ちそうなポイントのエッセンスを引用してご紹介していきたいと思います。
・・・・・(以下引用)・・・・・
1、釣り竿の作り方を教える
例えばメンバーに女優になりたい子がいたとする。あせって仕事を追いかけ回すとミステリアスな部分がなくなってダメになる。「女優は待つのが仕事だ」と腹をくくってじっと待て。そのために釣り竿の作り方を教えておけば自分で必要なときに魚を捕れるようになる。
2、共犯意識
誰も分からないような面白いことをわざとやる。「俺らだけは知っているぜ」という共犯意識。共犯意識がドミノ倒しのように広がらないとヒットしない。
3、予定調和ではない企画
雑談の中にこそ企画のヒントがある。奇をてらうのではなく「何も制限をかけないのが正解」
4、24時間考えろ
アイデアは日常の気付にある。気付いたことをどんどんリュックサックに放り込む。例えば、電話ひとつでも先方が「はい、田原商事の秋元です」と名乗る。「普通は社名しかいわないけどいまの人は名前を言ったぞ」と考える。そのとき「これはいいな、うちの会社でもやろうと思うか?」だ。
日常の「おもしろいな」と思った言葉一つでも、そこからイマジネーションがどんどん湧き出る。
5、人は初めてのことがいちばんエキサイティング
二匹目のドジョウはものすごく小さくなる。周囲で「AKB来ます、絶対大ヒットです」という人は一人もいなかった。人は歳を取るにつれて「初めて」がどんどんなくなる。まわりの年配の人を見ると、みんな自分で「初めて」を作っていた。
自分がドキドキするおもしろいことをやりたい。プロデューサーの僕がドキドキすることは、みんなもドキドキするだろう。
・・・・・(以上引用)・・・・・
この5つの思考法が強く印象に残りました。
個人的な話しですが、うちの母が初めて写真を始めて、果敢に雪山に入ったり、枯れた花を撮ったりしてワクワクしているのを見ると確かに「人は初めてのことがいちばんエキサイティングなんだ」と強く感じます。
秋元さんには今後もぜひ、ドキドキするような企画を楽しみにしています。