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なぜ面白い話なのにみんな眠そうにしているの? それは催眠術トークをしているからです

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「プレゼンで話しているとたくさんの人ががあくびをしたり眠そうにしている」

そう感じる人にはある共通のしゃべり方があります。

結構多いのが「大きくなったり、小さくなったり」「語尾が消える」しゃべり方。

これは「催眠術」と一緒の効果を発揮し、聞いている方は眠くなります。

眠くなってくるときの状態を想像してみてください。
例えば、学校の講義で眠気が襲ってくるときというのは周囲の音が遠くなったり、近くなったりして、先生の言葉の語尾が消えかかって聞こえてきますね。
また、眠いときの話し方というのは「そういうことでムニャムニャ・・・」となります。

一生懸命話していても、声が「大きくなったり、小さくなったり」「遠くなったり、近くなったり」「語尾がムニャムニャ・・」を繰り返し聞かされると、聞いている方は、相当頑張って聞いていても、心地よく眠くなってきます。
わざわざ集団を催眠術にかけているようなものなのです。

つい最近も「人前で面白い話をしているはずなのに皆が寝てしまう。困りました」という「催眠術トーク」の方にアドバイスを求められましたので、「意味なく音量を揺らさないこと」「語尾までしっかり話して」とお伝えしました。

しかし、そういう方は、分かっていてもどうしても、声が一定に落ち着きません。すぐ催眠術トークに戻ってしまいます。

それは仕方のないことです。

第一の原因は、声ではなく「息」が一定に流れていないのです。
息の流れがソーセージのようになっていて、ふーっと流して細くなり、ふーっと流して細くなり、を繰り返しています。

良い声だなあと思う人に共通するものがあります。
それは、発声するとき息が一定に流れているということです。
息の流れを例えて言うと、「天突き器」でついたところてんがニューッと出てくるような感じで息を流しています。

つまり、良い声を出すためには、息の流れと圧が必要だと言うことです。

息を一定に流すためには、ある程度呼吸するための筋力がいります。
息が一定にならない人は、その筋力が少し弱っているのです。
そういう方に、ロングトーンといって、声を長く伸ばしていただくと、大抵はフルフルと声が震えています。

そのために、横隔膜を使うのです。
声は「頑張って声を出そう!」と意識しなくても、横隔膜を使うだけで、ところてんの天突き器のように、声を一定に豊かに押し出してくれます。

また、眠くならなくとも、話し手の声がポソポソと途切れてしまったり、語尾が消えてしまったり、不安定になると、聞いている方は不安になります。

横隔膜がしっかり使えなくては、他のどんなトレーニングをしても、声はほとんど変わりません。
ぜひ横隔膜をトレーニングしてください。

横隔膜のトレーニングはこちらをどうぞ。
★参照記事:どんなに他のボイストレーニングが成功していても横隔膜が使えていないと良い声は出ない 横隔膜の簡単なトレーニング

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