印象に残るスピーチは声と間合い
昨日の記事では、話すときの声とリズム感についてお話しました。
リズム間の一つに間の取り方があります。
実は、話しというのは、聞いているほうからすると、いくらゆっくり話していただいたとしても、間合いがないと息苦しくなってくるものです。
いくら素晴らしい話しをスムーズに話せたとしても、間合いがほとんどなく、立て板に水では、聞いているのが辛くなってきて、途中で聴くことをやめてしまいます。
間合いの中でも、大きな間合いをとるときはコツがいります。
プレセンテーションで、特に重要だと思われる言葉を大きな声を出してしっかり仰る方がいます。この方法は、間違ってはいないのですが、間合いが少ないと印象に残りません。
ある営業さんとお話していたときのことです。
その方は、とても良い声をしていらしたのですが、「この商品は”青”ですよ、と何度も申し上げて、お客さんがうなずいてらしたので、理解されたと思っていたのですが、帰り際に『この商品は”白”ですよね?』と聞かれて、がっくりしたことがある」とおっしゃっておられました。お客さんは忘れて帰ってしまいます。
人は、意外に聞いているようで聞いていないのです。
そこを、印象深くお伝えするには、やはり間合いです。
アイコンタクトをしっかりとって、言葉の前に間合いを大きくとったほうが、相手に対して何倍も印象深く効果的です。
思い切り間合いをとる場合、その間合いが長ければ長いほど印象は強くなりますが、その次に言う言葉を時間に正比例させて重くすることです。
間合いをとったと言葉が軽かったり、セカセカと早口だったりすると、何のために間合いをとったのか分からなくなります。ぜひ腹を据えて言葉を言ってください。
横隔膜を使い、よく通る低い声を使うと、失敗なく話すことができます。