レストランで生演奏を聴くと考えること
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もうすぐクリスマス。
ホテルでもレストランでも、雰囲気のある生演奏の演出が増えてきました。
先日も、人との待ち合わせで、ホテルのラウンジに行ったら、ロビーでピアノの生演奏を行っていました。
ピアニストは、こういう場でどのようなお気持ちで演奏なさっているのかなと、ふと想像することがあります。
友人が、どうしても臨時収入が必要で生演奏のアルバイトをしてときのことを話していました。
少しでも大きな音をだしてしまうとフロアマネージャーさんが「もっと小さい音でお願いします!」と小声で言いながら走ってくるのだそうです。
また、感情の込め過ぎもだめ。
録音の演奏は感情がこもっていても良いのですが、生演奏だと演奏者の音楽がその場を支配しすぎてしまい、BGMにならないのだそうです。
「ここはこういう表現を!」と思っても主張せず、あくまで流し弾き程度にしなくてはなりません。
流して弾いているのは、本当は弾けるのだけれど加減しているというわけですね。
お客さんが、心地よく癒されても、あくまで気にならない程度に演奏しなくてはならないのです。
そうは言っても、私は職業柄どうしても演奏者の気持ちになってしまうので、生演奏のBGMが流れていると気になって仕方が無く、打ち合わせの場所を変えていただいたことがあります。レストランだと、味が分からなくなってしまうこともあります。
しかし、音楽があるのは場が華やぎますし素敵ですね。忙しい年末、音楽で癒されてくださる人が一人でも増えるといいなあと思っています。
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