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チームとは、ハーモニーとは、化学反応

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ビジネス・スポーツなどの各業界において最も顕著な業績を残したチームを表彰する「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」の2013年最優秀賞に、「2020年東京オリンピック・パラリンピック招致チーム」が選ばれました。

「チームを一言で表すと」、という質問に滝川クリステルさんが「化学反応」と答えたのは素晴らしいと思います。

チームはハーモニーだと思っています。
一つ一つの音はそれほどでもないけれど、それら様々な音が一つのテーマ(目的)のためにハーモニーすると、想像を超えた響きが豊に広がります。

これは、合唱にも似ていると思いました。

私が行っている企業の「合唱チームビルディング」は、チームの力を引き出す研修プログラムです。

研修の依頼があると、その企業の問題点や目標などをお訪ねし、そこに合わせた合唱曲を新しく作ります。
曲で一番気を遣うところは「すぐに歌えるけれど、どこかに魔法の化学反応を起こさせるハーモニーを入れること」。
誰でも歌えることが条件ですが、子ども向けのようなものでは大人は満足できません。
「ちょっとひと頑張りしてみんなでこのハーモニーを決めよう」と思わせるような大人の複雑なハーモニーを仕掛けておくのです。
複雑で素敵なハーモニーは、やはり難しいです。
でも、夢のハーモニーを決めるためにみんなが一丸となって頑張ります。
チームの力で、一人では出来ないことが可能になるのです。
そうなると、私はあれこれ口出ししなくても、ちょっと後押しするだけで全体が何倍にも素晴らしくなります。

滝川さんが、
「本当に個性の強い、それぞれ違う職種の個が集まったチームでしたが、個を尊敬しあい、化学反応を起こしました。ときにはぶつかり合うこともあるけど、またそれがいい味を出して、最大限の力を出して、最高の力が出せたんじゃないかなと思います」
とおっしゃっていました。

秋も深まってきて、最近はきのこ料理を多く作ります。
マツタケのように香りが強く単独の香りを楽しむ場合もありますが、きのこは1種類だけでなく、できるだけいろいろな種類を組み合わせたほうが味に深みと広がりがでます。出来上がってみると「美味しい!これ何を入れたの?」と思うくらいの奥深い味に仕上がるのです。

チームには「この方、少しウチのカラーとは違うな」と思うような人を入れてみる。そうすると、想像以上の響きが出来上がるのです。
これもまた合唱チームビルディングの醍醐味でもあります。

これから皆さんには、企業においても、チームの力でより素晴らしい仕事をしていただきたいと思っています。


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