チームの力を信じるところから生まれた「合唱チームビルディング」
昨日、『AERA』に記事「合唱で会社の団結アップ」を掲載いただきました。
私が開発し、行っているプログラム「合唱チームビルディング」を実際に取材いただきました。
記者の方は最初、私のインタビューで「自分は音楽の授業で合唱は苦手でした。そんな数時間で初めての人たちでも本当にアカペラができるならぜひ見てみたいです」とおっしゃっておられたほど、新鮮に感じていただけたようです。
そして、実際にいらしてそのハーモニーの美しさに感動してくださいました。
もちろん、e-Janネットワークスさんの団結力や理解力、音感の良さもありますが、本来合唱は、全員が協力しようという気持ちさえあれば出来るものなのです。
一般的な印象として、合唱は難しいもののように思えます。素敵なアンサンブルグループを聴くと、あんなふうに歌ってみたいと思えどなかなか一歩踏み出してやってみるようという気持ちがわかないものです。
それは、皆さん共通する意見なのですが「音楽の授業でやった合唱が辛かった」という思い出から、食わず嫌いになってしまっているためです。
普通の合唱は、指揮者が全体を取り仕切って音楽作りを進めます。指揮者は絶対的な存在なのです。
しかし、合唱チームビルディングの場合は、主役は指揮者や音楽そのものではありません。
主役はチームで、チームの力を最大限に引き出して音楽を作る手法をとります。
そのために欠かせないのが、ディスカッションの時間です。
普通の合唱では音を歌うことばかりに気をとられてしまい、音が上手く正確に歌えた、で終わってしまいます。
もし音を本当に正確に歌うことを追求しようと思えば、どんな簡単と言われている作品でもキリがありません。
完璧さより、チームの力を上げることを優先し、本来指揮者が指示するような音楽的なところまで、しっかりと話し合っていただくのです。
私も、最初は「初めての人たちに判断できるだろうか?かえって混乱してハーモニーづくりに支障が出ないだろうか?」と思い、ディスカッションの時間を持つことを躊躇する気持ちがありました。
しかし、ある会社でディスカッションを試してみたところ、その後、格段にハーモニーが良くなったのです。
指揮者はきっかけを与え、橋渡しをするだけで、初めての方でも的確に音楽的な指摘をしたり、チームのバランスを調整する力を持っていました。
そこから、私は、従来の音楽界のやり方ではなく、チームの力を使った合唱の音楽作りに目覚めていきました。
チームの団結力による、無限の可能性を信じるようになったのです。