自分のことはなかなか見えない「DVD付 リーダーは低い声で話せ」でのネタ話し(その1)
新書、DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA中経出版)のについている動画で何が重要だったかというと、本文と動作や台詞を一致させることです。
本文で書いてあることと、参考にすべきレッスンの動画に、出来るだけ違いが出てしまわないようにすることは、編集の田中さんが最も気を遣われていたことでした。
横隔膜のボイストレーニングは、全部で6つのトレーニングをご紹介しています。
基本のトレーニングから、優しく少しずつレベルアップしていけるように書かれているため、ワンステップ上がるごとにどこかが少しずつ違うのです。そのため「前のと今回のはここが違うよね」としっかり確認しながら撮影を進めました。
動画のモデルになっている私自身は、声と台詞にかなり集中しているので、意外になところを忘れてしまうことがあります。
自分で書いているのだから間違えないでしょう?と思うのですが不思議です。カメラを目の前にするといつもと何かが違うものです。
たとえば、「左手をお腹に当てながら、右手を下ろす」。
左手を当てるのをつい忘れていて、台詞の途中で思い出し「忘れてました・・・」と、その場でテイク2することもありました。
DVDは別の日に撮り直しができません。
私も注意しましたが、編集者の方はかなりチェックに神経を使ってくださいました。
おかげさまで、撮影が終わったときは「完璧だ」と思いました。
しかし、DVDのが出来上がってきたとき、田中さんからお電話がありました。
「ドギーブレス」の『一緒にやってみましょう』のところ、横隔膜のところに手が当たってなかったよ!」
「ドギーブレス」はお腹のところに手を当てながら「ハァハァハァハァ・・・」と呼吸すると横隔膜がペコペコと動いているのが誰でもすぐに分かります。
動画では、一見、横隔膜に当てているように見えるのですが、よくよく見ると、お腹の前で手を組んでいるだけです。
自分では手を当てなくても確認できるのでつい当ててなかったのです。
一度、見本でしっかりと横隔膜に手を当てているので、大丈夫だと思うのですが、こういうこともあるのですね。
そして、やはり『自分のことはなかなか見えない』ということを再確認しました。
ネタ話しでした。
でも「ドギーブレス」は、簡単に出来て、確実に横隔膜が使えるようになる人気のトレーニングです。
ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね。