ドレスの選び方
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演奏会にでどういうドレスを着るか、これは毎回考えてしまいます。
今自分が着たいものと、音楽に合うものが違う場合があるからです。
例えば「春先だから淡いピンクや水色が着たいなあ」と思っても、演奏する曲がその色やスタイルに合わない場合があるのです。
ベートーヴェンの「悲愴」ソナタ、リストの「葬送」、ショパンの葬送ソナタなどの場合、やはり黒や濃い色を選びたくなります。こういう曲でふわふわとしたドレスで出てくるのは違和感を覚えます。
そんなに衣装持ちではないので、毎回違うものは難しいですし、あるものの中からチョイスしていきます。
たまたま、いつもお願いしているドレスショップにフラリと寄って、「運命のドレスだわ!今ここで入手しておかないと!」というようなドレスに出会う場合があります。でも次回の演奏会の内容には合わない場合。「作品に合わないけど、着たいから着てしまおうか」と一瞬迷いますが、結局は涙をのんで内容優先になってしまいます。
なかなか、作品のイメージと、ドレスのイメージを一致させるのは難しいと思っています。
黒は無難ですが、女性の場合「万年黒」というのも、お客さんの目も楽しくないですし、やはり少しは工夫したいものです。
また、違う日の演奏会でも、同じお客さんが多い場合も、いくら作品に合っているからといって、同じドレスでは出難いものです。
いつもタキシードでOKの男性にはわからない悩みと楽しみです。
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