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声を下げて価値を上げろ 「だれでもできる低い声トレーニング」

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高級なレストランになればなるほど、サービスの方の声は低いものです。
甲高い声でのサービスは、気軽な気持ちになったり、または、インパクトがあるのですが、どうしてもそこで出される商品にマッチしません。
 
高級食材を使って一流のシェフが作る料理、そして、ワイン。
素晴らしいサービスとは、それらの作品の中身を汲み取り、見事にプレゼンテーションしてくださいます。
先日行ったレストランでのサービスが、低い良い声を使っていました。低くても威圧感がなく、エレガントで暖かく包み込む感じの声。サービスの説明を聞いているだけで、食べる前から心が豊かになるような気持ちになったのです。
 
ここであえて「声を使う」と書きました。
 
そのサービスも、いったん職場を離れプライベートになれば、同じ声を使っているかどうか分かりません。
もしかしたら、その声はカジュアルなシーンではそぐわないかもしれません。
きっと彼は、サービスのプロとして、声を使い分けしているのだと思います。
 
ビジネスパーソンも、これからは一人一人がプロフェッショナルとなるべき時代です。
 
 
私は、プレゼンや企画は作品だと思っています。
 
その作品にどのような価値をおくか。
そして、その作品に対してどのような声を使うか。
それは自分が決めることだと思います。
 
例えばしっかりとした低い声を使うと、より信頼性や説得力が上がります。
 
内容には自信があるのに、なかなか企画が通らないと悩んでいるボイストレーニングの受講生に「低い声を使ってみたら」とアドバイスしましたことがあります。
その方は、普段話す声が甲高く、しかも甘えたような声なので、明るさは感じられるのですが、企画のプレゼンテーションには不利かもしれない思いました。
次に会ったときに「企画が通りました」と喜んでおっしゃっているのを見て、声で伝えることは大事だと再認識しました。
 
何を伝えるか、どのように伝えたいか、と思ったときに、声を吟味することも価値の創造につながることだと思います。
極端な言い方かもしれませんが、それほどでない料理も、説明の表現次第では、美味しく感じられることがあるものです。
 
そのために、高い声でテンション高く頑張るだけではなく、また、ボソボソと伝わらない声を使うのではなく、ぜひ低い声を見直してみてください。
 
本日は、だれでも簡単にできる低い声のトレーニングをお伝えします。

★★だれでもできる低い声トレーニング★★
 
1、「お」と言うつもりで口を開けて息を吸う
 
2、そのまま唇だけを閉じる
 
ポイント:顎がさがり、鼻の下がのびている状態。ラクダのような顔になります
 
2、「m~」とハミングする。少しずつ音を下げていって、鼻のあたりがビリビリと振動する場所を探す
 
*なかなか振動が見つからない人:小鼻の脇を両手の人差し指で軽くおさえると振動がきやすくなります。

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