真似してみせて、笑って聞かせ、大袈裟に
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私がピアノを師事した先生は、とても真似がお上手でした。
「あなたは、(気付いてないけれど)こんな風に演奏しているよ」
と、そっくりに真似て弾いてみせてくださるのです。
それが、実際よりすこし大袈裟に、滑稽にやってくださるので、「あ、いけない!」と反省するよりは、思わず笑ってしまうことさえありました。
大袈裟に見せてくださるほうが、欠点部分がフォーカスされて、しっかりと先生のおっしゃりたいことが理解できます。
私が納得しているのをご覧なり、先生も「分かった?」というように、にっこりしてくださるのです。
名指導者というのは、真似が上手いように思えます。
例えば、名監督と言われた広岡 達朗さん。
選手を指導するとき、やはり真似が上手かったそうです。
しかも、「これほどひどくないんじゃない?」と思うほど、実際より大袈裟にやってみせるのだと言います。
大袈裟にデフォルメすることで、欠点が分かりやすく見え、選手により明確に伝わるのです。
私自身は、真似が上手いかどうかは分かりませんが、真似は思い切り3割り増しで伝えます。
そうすることで、より明確に伝わりますし、相手の方も「面白い」と笑って受け入れてくださいます。
人に分かっていただくように何かをお伝えしようと思ったら、真似してみせて、やってみせて、表現は大袈裟に。が良いのだと思います。
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