インナーマッスルで歌う
スポーツの世界でも「インナーマッスル」という言葉が良く使われますね。
歌も、表面の筋肉よりも、内側の体幹にある筋肉を鍛えることにより、より良い声で上手に歌えるようになります。
大抵の方は、歌うときに喉で頑張ってしまいます。本当は、インナーマッスルが出来てきて、横隔膜が使えるようになれば、喉の負担は半減されます。
私は、皆さんが、長く良い歌を歌い続けていただきたいという思いから、喉の周辺の緊張やストレスをとり除き、横隔膜を使えるようになることで、声帯の負担を減らしながら、自由に思い通りの表現をしていただきたいと願っています。
2012年12月1日、私が代表・指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
インナーマッスルは呼吸で鍛えていくことが一番ですが、この日は床に座るときの姿勢で練習もしてみました。
実は、立って歌うと良くないこともあります。足を踏ん張りすぎて、足に力が入ってしまうことです。
これは余分な力で、声帯周辺への余分な力みにつながります。
よく「うんぬぅあ~~」と熱唱する人に良く見られる傾向です。
熱唱型は、一見よく聞こえるのですが、実は「表現の幅が狭く」柔らかい音や、ピアニシモなどは出しくい状態となっています。
もちろん、強い音や激しい音も大切ですが、音楽の強弱とは比較の問題で、弱い音や柔らかい音があればるほど強い音も生きてきます。
人間は、最弱音や、柔らかく包み込みうような音を求めており、そこに感動するのです。
本当は、支えとなる丹田やインナーマッスル以外は、リラックスしていただきたいのです。
床座りは、ちょっとしんどいところ、例えば、アカペラ部分などを、ゆっくりと支えて歌いたいときなどはとても有効な方法で、声が見事に違って聞こえました。
皆さん能力が眠っているだけで、本当はここまで歌えるのですよね。
使っている部分をよく覚えて、立っているときも、同じような状態で歌えるとさらに素晴らしくなると思います。
松下耕さんの素晴らしい作品「三つの詩篇」のでだし。
アカペラは本当に素敵です。ぜひ陶酔と信仰の瞬間を作っていただきたいですね。
【お知らせ】コール・リバティストでは、一緒に歌う仲間を募集中です。
体験レッスンもあります。⇒お申込みはこちら