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ライフワークとしての音楽を考えていきます

音が同じでも言葉が変わるとピッチが変わる

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2012年12月15日、私が代表・指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
この日は第二部の稽古に、東混(トウコン=東京混声合唱団)の秋島先生にいらしていただきました。
 
佐藤眞の混声合唱のための組曲「蔵王」より、「どっこ沼」、「樹氷林」「吹雪」を歌いました。
 
「どっこ沼」というのは蔵王にある「ドッコ沼」のことです。
 
金剛杵の独鈷(とっこ・両端のとがった金属製の仏具)と似ていることから独鈷沼といわれるようになったと伝えられています。周囲約350m、平均水深2m、沼底から湧き出る水は枯れることはありません。山形市の水瓶ともいうべき源泉でもあり、沼畔にひっそりとたたずむ「水神様」は水と竜神の伝説とあいまって、先人達の水に感謝する思いを彷彿とさせるのです。
 
歌詞では「水は七色朝夕に」とありますように澄んだ水質と、沼の中央にいくほどにエメラルドグリーンにグラデーションされて輝く綺麗な沼です。
 
この「どっこ沼」また、「樹氷林」では、シンプルなわりには音程が取り難いところがあります。
 
同じ音が続いて言葉が変わるところが多いからです。
 
同じ音が続くと歌いやすいと思われるかもしれませんが、同じ音でも言葉が変わると音程が変わってしまいやすいのです。
 
例えば「光れば」という歌詞の「ひか」が同じ音だったとします。
その場合、「ひ」から「か」にいくときの母音、「い」から「あ」にいくときに、口の中が大きく変わってしまいます。
そうすると、口が狭いところから広くなるので、音程が変化して聞こえてしまうのです。
とくに、「あ」は母音の中でも一番口を大きく開ける母音。
そして「い」は母音の中でも一番口の中が狭くなる母音です。
 
この場合無意識に歌ってしまうと、ほとんどの場合音が変化してきこえます。
なので、出来れば「い」は広めに取って、「あ」は作り直すことが大事だとお教えいただきました。
 
これは樹氷林にも応用できますので、ぜひ母音での変化に気をつけてくださいね。
 
自分の声は、自分の耳で聞こえていると大抵は正しく聞こえています。しかし、それは骨伝導と言って空気中を経過しない音が混ざっているからです。鑑賞する方はそうではない音を聞いているわけですから、そこを想定した練習方法を工夫していく必要がありますね。
歌とは、器楽と違うところに気をつけなくてはならないのです。
 
この日は他に山田耕筰作曲・増田順平編曲「この道」、松下耕作曲「三つの詩篇」より「声をかぎりに」を歌いました。
 
女声の皆さんは、2013年1月20日にこの「三つの詩篇」の本番を予定しています。頑張りたいですね。

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