「福山雅治みたいな声になりたい」 いいんじゃな~い?!ボイトレするのはもうかっこ悪い自分を見たくないし
以前に比べると、ボイストレーニングというものが、特殊な人たちだけのものではなく、一般的なビジネスパーソンに対しても浸透してきて、ずいぶん身近になっていますね。
私はボイストレーニングの生徒さんたちに「有名人だと、どんな声の方が好きですか」と聞くようにしています。
なれる・なれない、は別として「私はこんな声になりたい」というイメージを持つことはとても大事なことなんですよ。
私の知り合いに、独学で低い声をマスターして仕事に生かしている社長さんがいます。その方は、ある俳優さんを見て「こんな声になりたいなあ。こんな声だったらかっこいいのになあ」と思ったのがきっかけだったとか。
「かっこいいなあ」
というのはとても良いですね。
人はかっこいいもの、美しいものに憧れます。
例えば、カウンターテナーの米良美一さん。
米良さんは、松田聖子さんの声が大好きで、松田さんの真似をしていたら、いつのまにか普通の男声はとても出せないような美しく高い声が出るようになっていたのだそうです。
「念ずればかなう」とでも言いましょうか。
思いが強ければ男性でも女性の声が出せるようになるくらいなのです。
米良さんほど極端な例はまれですが、好きな声の有名人がいたら、その声をしょっちゅう聞いて、イメージすることが理想の声に近づく近道なんです。
だから「福山雅治みたいになりたい」なんておっしゃるのも素晴らしいことだと思います。。
人はかっこ良いものに憧れる一方、逆に言うと「かっこ悪い」のはあまり好きではないのです。
職場において頼りない声で人前で話して、周りの女性社員さんに「もう~、しっかりしてくださいよ~」と言われた経験がある方、多いのではないでしょうか。
人前で話すときの「あ、受けてない。聞いてないんじゃないか?やばい、やばい、やばい・・・」というあの感覚。そして、さらにしゃべれなくなるという悪循環。
基本はビジネスに活かしたいと思うのは当然ですが、「とにかく最低限かっこ悪いのは嫌」「出来ればかっこ良くありたい」というのが、純粋なお気持ちのような気がします。
ボイストレーニングの修行をして、しっかり話せる自分になり、ある日突然「かっこ良い姿」を披露したい。
「会社で一本締めの掛け声を仰せつかりました。キマリましたよ。皆に喜ばれましてね」
と言われると、とても嬉しくなります。
「会社は舞台。人はみな役者。」
最初は演じていたとしても、心から信じて演じていれば、本当になってきます。
私はその演出をお手伝いしたい。社会の一隅を照らすことが私の使命だと思っています。
そして、ぜひ光り輝く皆さんを見てみたい。
その思いで日々支援させていただいています。