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音が跳躍しても上手に歌える方法

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2012年12月22日、私が指導と代表を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
この日は第2部練習に高野先生にいらしていただきました。
 
先週も秋島先生にもお教えいただいたのですが、母音が変化しながら同じ音が続くときというのは大抵は音が下がってしまうものです。
 
高野先生は「同じ音が続くときは、緩やかな階段を一段ずつ上がるつもりで。」とおっしゃいます。
要するに、普通に歌っていたのでは下がってしまうので、上がるつもりで歌えば丁度よくなるということなのですね。
 
また、高い音域で音程がジグザグに跳躍している旋律も歌いにくいものです。そういうときはどうするか?
「高い音に照準を決めて、すべてその音で歌うつもりで」とおっしゃいます。
 
例えば「ラレソド」でしたら「ララララ」と歌詞をつけて高いポジションで歌い、母音の発声などを確認したら、次は「ラレソド」で歌詞をつけて歌います。
そうすると、高いポジションを維持しながら音が上手く跳躍できるようになります。
 
音が跳躍しているとなぜ歌いにくいかというと、音が低いときと高いときそのたびにポジションを変えてしまうからですね。
喉でポジションを忙しく変えていると、音程をとるのが間に合わなくなり、結局音程が不安定になってしまいます。
跳躍する練習方法の良いアイデアだと思いました。
 
この日は、チルコットの「Be thou my vision」を歌いました。ここでは、アルトとテノールの内声が少し複雑な動きをします。
しかし。内声というのは大抵は複雑な動きをするものです。
高野先生は、ご自分が合唱をやっていたときは、ずっと内声を受け持っていたそうです。最初は「メロディを歌いたい」と思われたそうですが、やっているうちに、「支えるほうが好きになった」と言います。
 
合唱はソプラノは全体の4分の一くらいの人数です。そうするとあとの4分の3の人数は支える役を歌うことになるのですね。
支える音があってこそのハーモニーです。ぜひ、ハーモニー作りの醍醐味を味わっていただきたいですね。
 
この日は、他に佐藤眞作曲の、混声合唱のための組曲「蔵王」より「投げよう林檎を」「苔の花」「おはなし」「雪むすめ」、松下耕作曲の「三つの詩篇」より「谷川の水を求める鹿のように」も歌いました。
 
「蔵王」では、楽譜の最後にある歌詞を読んで情景をイメージしながら歌いました。
「投げよう林檎を」は、「ヤッホッホッ」「ヤッホー!リラホー!」など、吸い込まれるような青空に林檎を投げるシーンがあり、自分が蔵王にいるような気持ちになって演奏すると、掛け声が自然に聴こえてきます。
 
やはり、詩を読むというのは大事なことですね。
 
皆さん、今年最後の練習を楽しまれたようです。
2012年はいろいろと素晴らしい舞台を踏むことができましたね。
また来年も良い人生の花を咲かせていきましょう。

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