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「蔵王」の1番から5番は開始の音が取り難い その練習方法

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2012年11月17日私が指導と運営を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
コール・リバティストでは、佐藤眞作曲の混声合唱のための組曲「蔵王」を練習しています。
 
「蔵王」という作品、真面目に稽古している合唱団でしたらば皆さん歌えるのではないでしょうか。
 
私は、「蔵王」には意外な難しさがあると思っています。
 
それは、全部で9曲あるうち、最初の5曲連続してピアノの前奏がないことです。
ピアノの前奏がないということは、自分たちで次ぎの作品の音をとらなくてはなりません。
しかも、難しいのは違う調性であるということです。
 
例えば、1番の「蔵王賛歌」はニ長調で、2番の「投げよう林檎を」はト長調です。
2曲目を歌う前に、ピアノでト長調の和音を一度弾くこともできますし、ピッチパイプを鳴らすこともできるのですが、そうすると聴いているお客さんがあまり気分の良いものではありません。出来れば、そのまま2曲目を歌いたいものです。
 
そのためには、1番の終わりの音から2番の始めの音をとる練習をすると良いと思います。 
本番で「この音から何個目の音で・・・」と数えるより、体で覚えるほうが確実です。
 
3番「苔の花」のニ長調から、4番「どっこ沼」の変ホ長調に入るのも難しいですね。
ここはぜひ何度も練習してほしいところです。
 
4番から5番の「おはなし」は変ホ長調からホ短調ですが、5番の開始は女声のアカペラですので特に気をつけたいですね。
もしずれてしまうと、7小節目でピアノの間奏が出てきたときに、音が合わずに悲惨なことになります。きっと別世界に行ってしまうでしょうね。
ちょっと怖いところです。
 
組曲は、曲の順番や調性にも意味を持って一つの流れで作っていますので、ぜひ、楽器で音をとらずにそのまま歌えるようになるとベターですね。
難しいですが、チャレンジしていきましょう。
 
この日は、他に松下耕作曲の三つの詩篇より2番「声をかぎりに」、山田耕筰作曲・増田順平編曲の「あわて床屋」などを歌いました。

 
皆さん、本当に楽しそうに歌われます。本当に歌うのがお好きなのですね。音楽で感受性を磨き、良い仲間にも恵まれて、仕事やプライベートにも素晴らしい影響があるみたいです。

 
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