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ライフワークとしての音楽を考えていきます

良き隣人より学ぶ

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アマチュア合唱は、最初から全員の実力が同じということは滅多にありません。
オーディションで入団するなら別ですが、そうでない場合は、経験によって力の差が出来てしまうものなのです。
 
私は、合唱の上達はまず指導者ありきだと考えます。
その組織は不思議なくらい指導者の力量や人間性などが素直に反映されます。
 
そして、もう一つ大事なのが仲間です。
同じ志を持った仲間で構成され、お互いに影響を受け、助け合うことができるかどうか。それが最終的に音になって表れます。
 
経験者が新しい人の横で歌うだけで、何もいわなくとも体得する。そして歌が変わっていくのが合唱の良さです。
 
私が運営・指導を行っている合唱団 「コール・リバティスト」では、その時々にあわせて、様々な配置で練習しています。今は定期演奏会の並びが決まっている状態ではないので、そういう練習がやりやすい時期でもあります。
 
よくあるのは、練習するときの配置が、「いつも隣の人はこの人」と決まっているケース。
常に同じ声が聴こえてくることや、この人だったら先に出てくれるから歌いやすい、などの安心感があり良い面もあります。
 
これを、たまには違う人の横で歌ってみると、同じ曲を歌っていても、違う声が横から聴こえてくることで最初は違和感を感じます。しかしそのほうが音楽的な良い刺激を受けますし、新しい発見があるのです。
 
私の今までの経験から言うと、上手な人の横で歌っている人はたいてい良くなります。
厳しく怒られたりということはないのですが、ただ横で歌ってくださっているだけで、緊張感を持てるし、歌い方や音楽性の勉強になります。
 
また逆に、まだ経験の浅い人が横に来れば、リードしてあげながら、こうすると良くなるのではないかと考えることで、自分の成長にも大きくつながります。
 
不思議なことなのですが、私は子供さんたちにピアノを教えることで、自分の音楽性が深まった経験があります。
「この方たちにどうやってお伝えしようか」
そう考えることが、ただ感性だけでやっていたことを、どんな人でもわかるように言語化し、理論付けする。それがとても良い勉強になっていたのです。
 
隣の人がいるのが集団音楽の良さです。
ぜひ良いものを吸収して成長していただきたいですね。

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