営業も「ミキサー理論」で良いハーモニー #asacafestudy
2012年7月17日第33回朝カフェ次世代研究会は、e-Janネットワークス・営業部長、三井智博さんに「IT業界における販社ビジネスモデル考 安くて完成度の高い製品は売れない?」をお話しいただきました。
すでに社長の坂本さんが書かれているように、三井さんのプレゼンテーションはとても良い声です。
良い声と言っても、単なる一般的に言う良い声ではありません。私がいつも推奨している人前でしゃべる低く響く声です。
今、アメリカでは男性はもとより女性キャスターの声もどんどん低くなっています。低い声は、知的で信頼感を与え、人の心に深く突き刺さる声なのです。これからは、それぞれの方にあった低い声の時代がくると思っています。
もともと「持ち声」のある人もいますが、人前で話す声として洗練させるために、ある程度の訓練が必要です。
三井さんは、それがいとも簡単にクリアできていらっしゃいます。
しかも、話したいことを濁さずに語尾まではっきり言い切る。これは現場で鍛えられたものと意志の力を感じました。
その良い声で営業されたら、やはり説得力が違います。
お話しの中で「ミキサー理論」が印象に残りました。
「販促担当者はやる気だが現場で売れない」と言っている。
この場合、本当に会社の意見なのか?と疑うほうがよいといいます。
よくよく聴いてみると、技術や幹部は「チラリと聞いたことがあるけれどあまり知らない」ということが多いのだとか。
営業を音楽の「ミキサー」で考えるのです。
販促、技術、営業、幹部、市場、の5つのレバーがあると考えます。
どれかが上がっても、良いハーモニーは鳴りませんね。
良い耳を持っていれば、よくハモるためには今どこのレバーが足りないか分かるはずです。
販促にやる気を起こさせても、技術が渋っている場合、技術まで自ら出向き「販促はやる気ですよ、そのままでいいんですか?」と話す。そして営業が気がついていないと分かれば、営業に会い「技術は盛り上がってます。営業どんどん行きましょう」と説得する・・・それぞれすべてのレバーが上がるようにしていき、美しいハーモニーが響けば上手くいくというわけです。
しかし、三井さんは「実際はこんな綺麗にはいきません。しかし、イメージとしてはこの方法が良い」とおっしゃいます。
やはり、最後は総合的な人間力がものを言うのでしょう。
今後、さらに海外展開もしていくe-Janネットワークスさんですが、素晴らしい未来を予感させる講演でした。
有り難うございました。