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ライフワークとしての学びを考えます。

高地トレーニングのような音楽のマジック

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高橋尚子選手は現役時代、大きなレースの前はアメリカ・コロラド州ボルダー(1650メートル)で合宿を行っていました。
酸素の薄い高地トレーニングをすると、心肺機能が高まり、能力が短時間でアップします。
 
私もたまに登山をすることがあるのですが、平地とは違う厳しい環境の中では、体は思うようには動きません。そんな中、笑いながらきついトレーニングする高橋さんは凄いと思いました。
 
2012年6月2日、私の運営する合唱団「コール・リバティスト」でマエストロをお招きしての練習を行いました。
 
今、佐藤眞作曲の混声合唱のための組曲「蔵王」を練習し始めています。
 
この日は、定期演奏会後マエストロの初稽古の日です。
1番の「蔵王賛歌」2番「投げよう林檎を」9番「早春」を稽古しました。
 
午後のパート練習にてスムーズに読譜が進み、マエストロが来る夜の全体練習では、ほとんど問題なく合わせられてしまいました。
 
マエストロが「2ヵ月後に定期演奏会があっても大丈夫だね」というほど。
 
これは前回の定期演奏会にて、中田喜直作曲の「都会」や「海の構図」で、難しい譜読みと、厳しいアンサンブルで苦労した結果、能力が上がっている成果だと思いました。
 
苦労はしたものの、心が愉しみながら、癒されながら、知らないうちに実力が上がってしまっていたところは音楽のマジックなのかもしれませんね。
皆さんは「蔵王」の読譜は前回と比較すると簡単に感じてしまっているようです。
 
まるで高地トレーニングのようだと思いました。
 
マエストロも、よく出来ていると思われたのでしょう。
他の作品3番の「苔の花」「おはなし」なども、音取り稽古してくださいました。
 
何かに向かって苦労しているときは、苦しいものですが、そのあととても楽になるのですよね。
苦労も努力も、すべては意味があるのだと思いました。
 
「蔵王」、スタンダードな作品ですから、ぜひ良い演奏をしてみたいですね。

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