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ライフワークとしての学びを考えます。

若々しい演奏とは音の切り方にある

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音楽は、実年齢に関係なく、若く聴こえたり、年輪を感じさせたりすることがあります。
 
2012年4月28日合唱団コール・リバティストではマエストロをお招きしての稽古を行いました。(マエストロ=本番を振る指揮者)
 
「あすという日が」という曲を練習しました。作曲は八木澤教司さん、作詞は山本瓔子さんで、よく卒業式にも歌われている作品です。
東北で震災にあった仙台市八軒中学校が歌って有名にもなりましたね。
 
この曲のイメージは若さ。マエストロは「設定15歳」歌ってくださいと言います。
社会人合唱団が歌うと、なかなか若い音にならない。
なぜか?
それは「音の切り方にある」のだそうです。
 
楽譜に休符が書いてあったら、書いてあるとおりピシッと切る。
そうすると若々しく、素直に聴こえる。
 
逆に、音の切り際がダラリと残ったり、余韻がを感じさせるような切り方をすると、年輪を感じさせる演奏になるというわけです。
 
この日は、林光編曲の日本抒情歌集より「中国地方の子守歌」を歌いました。
 
こちらの方は、
「皆さんの歌い方はぶっきらぼう。ぶっきらぼうなのは若さゆえです。皆さんもあと10年くらいしたら潤いのある豊かなイメージで歌えるようになると思います」
とおっしゃいます。
 
初々しさを要求される作品では若さが足りない。
 
深さを要求されるような作品では年輪が足りない。
 
作品というのはつくづく、こちらの力量以上のものを要求してくるものなのだ、ということを感じました。
 
私は、声とはポジションと、息と、共鳴だと思っています。
 
以前は声のポジションが落ちてしまって、声質自体に若さがなかったのですが、近頃は「テンションが高い」と言われるほどまでになっています。
まだいけると思いますが、ポジションは確実に上がってきています。
みんなのトレーニングの成果が少しずつ出てきているのではないでしょうか。
 
あと、腹式呼吸を意識するトレーニング始めるようになったので、息の流れが出てきたこともよい方向です。
声のエネルギーは息のエネルギー。
息は、横隔膜を使えるようになること、そして、呼吸によってインナーマッスルを鍛えることで豊かに流れるようになっていきます。
これから5月13日の定期演奏会まで、息をたくさん使って練習するようにしましょうね。
 
この日は他に、ブストのアカペラ作品、林光の「日本抒情歌集」より「椰子の実」「叱られて」「曼数沙華」「待ちぼうけ」などを歌いました。
 
GW初日でしたが、皆さんほとんどの方々が出席してくださり、演奏会への気合と熱意を感じた練習日でした。
次回は4日に追加練習があります。
もう一息です。力を合わせて頑張りましょう。

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