冷暖自知と大きなお世話
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水が冷たいか暖かいかは、自ら飲むか、手を入れない限り分からないものですね。
それを仏教の言葉で「冷暖自知」というそうです。
「こうすると失敗するよ」と先生に教えられても、上司に「こんな仕事の仕方をしているといつかは大変なことになるぞ」と言われていても、実際痛い目にあわないと分からないものです。
だから、一回目や二回目は失敗してもよい。
できれば失敗できる場、失敗してもアドバイスしてくれるような人たちの前でやっておくと良いと思います。
しかし、何が失敗で何が成功か。
これは、人それぞれで、自分が上手くいったと思っても人はそう思わなかったり、またその逆もあります。
ただ一ついえることは、冷暖を何度も感知した数の多い人ほど良くなり、深まり、研ぎ澄まされていくのだと信じています。
物事は、机の上で一生懸命考えていたり、人の話を聴いているだけより、実践することで初めて会得できるのです。
またお伝えする立場としても、他人に対して大きなお世話をしたくなってしまうのですが、経験していただかないとわからないものもあり、冷暖自知との間で揺れ動いてしまう自分がいます。
まだまだ道は遠いのだと感じています。
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