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ライフワークとしての学びを考えます。

自分の強みとは何か

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「仕事で一番大事なのは、自分の強みを見極めること。」
 
この当たり前のことがなかなか出気ませんでした。
今でも出来ているかどうかわかりません。
 
不得意な曲なのに、プログラム全体のバランスをとるために入れてしまって、よく失敗していました。
これらが得意な人は、私以外にたくさんいらっしゃるわけで、わざわざ私の演奏を聴きにくる必要はないのです。
 
では、自分の強みってなんだろう?
強みなんてないのではないか?
そして、意外と分からないもので、人から指摘されて気がついたりすることもあります。

2012年2月11日日本経済新聞日経プラス1に2011年直木賞受賞「下町ロケット」の作者、作家の池井戸潤さんの記事が掲載されていましたのでご紹介します。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
自分の「看板」になるような強みは何かと。企業相手の金融の専門知識は持っています。融資などを担当する銀行員なら当然知っていることですが、分かりやすく解説できる人は意外と見当たらない。私は学生時代に小説を執筆していたので、文章を書くのは得意。そこで、お金の借り方のノウハウを原稿にまとめて出版社に持ち込んでみました。
(中略)
今も、常に意識しているのは「自分にしか書けない小説にする」ことです。テーマや視点がありふれていては、読者の心はつかめませんから。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

逆の言い方をすれば、池井戸さんは、銀行員としてお勤めした時代や、会社立ち上げ失敗の経験が小説に生きているのですね。
 
自分の強み。
 
最初から強みなどあるわけがなく、インプットする時代、修行時代が必要なんだと感じています。
そして、強みとは、どれだけ経験したか、どれだけ失敗したかなのではないかと思えます。まねでもなんでもいろいろやってみて失敗しても、それが後々生きてくる。
 
その中から何かに導かれるように自分の強みというものが出てくるのだと信じています。

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