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名器ストラディバリウスは本当にいいの?

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ヴァイオリンの名器ストラディバリウス。

およそ300年前、イタリアのバイオリン製作者アントニオ・ストラディバリの手により作られた楽器です。謎が多く、最新技術で同じような材料を使用したとしても、その音色は再現できないと言われています。
 
その美しい音色だけでなく価格も世界最高峰で、一丁2億~3億円の値がつきます。
 
2011年6月21日 東日本大震災の被災者支援のために日本音楽財団が英国のオークションにかけた、ストラディバリウス(レディ・ブラント)が1589万4000ドル(約12億7420万円)で落札されたことも記憶に新しいですね。
 
そんなストラディバリウスですが、気になる記事が2011年1月1月5日日本経済新聞に掲載されていましたので引用してご紹介いたします。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
プロ奏者21人に目隠ししてこれらの名器3丁と現代の高級バイオリン3丁を弾き比べてもらったところ、13人が現代のバイオリンの方が好ましいと評価した。パリ大などの仏米研究チームが5日までに、実験結果を米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
(中略)
研究チームは名器の歴史的評価や超高価格が先入観になっていると指摘。奏者が楽器の質を適切に評価できるようにする研究が望ましいと提言している。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

今までストラディバリウスを弾いてきたのが、選ばれた上手な演奏者であったことも楽器の価値を高めていた一つの要因ではないかと思います。また、21人中8人は評価していることから、良くないとも言い切れないですね。入手した方が「弾きこなすまで時間がかかる」と言っていたのを聞いたことがありますので、そのための技術もいるのでしょう。

 
ストラディバリウスを手にしたバイオリニストすべてが絶賛している名器。
私は実験を聴きにいったわけではありませんが、ブランドの威力とはすごいものだと改めて感じました。
この実験がさらに進めば、これからの弦楽器界は興味深いことになってくると思います。

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