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発声でのみ込む力を筋力アップ

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もうそろそろ今年も終わり。2012年の足音が聞こえてきます。
 
さて、おめでたいお正月なのに毎年餅をのどに詰まらせて亡くなる方が後を絶たないのだそうです。
その原因とはのみ込む力が衰える「嚥下機能」の低下を自覚しづらいから。
食事中によくむせる食べるのが遅くなった口からよく食物をこぼす声がかすれてきた、などの症状があれば注意が必要だそうです。
 
2011年12月18日の日経新聞にて、のどの詰まりで窒息事故、気管に入り誤嚥性肺炎を「飲み込む力鍛えて防止」という記事があり、のみ込む力を鍛える方法がありました。
 

【緊張をほぐす】
・首を回す
・肩の上下
・背伸び
・舌を出す引く、左右の口角を張る
・ほおをふくらませる、引く
 
【筋力強化】
・おでこに手をあてへそをのぞく
・あごに手をあてへそをのぞく
 
【呼気訓練】
・ペットボトルに水を入れボトルの上部横に小さな穴をあけてストローをさして、ふたをしめてブクブクする
 
【発声練習)
・大きな声を出す
 
【呼吸法でノド感覚改善】
1、鼻から吸う 2、口をすぼめ深呼吸 3、安静呼吸(三回) 4、口を大きくあけ声を出さずに腹から笑うように息をはく 5、安静呼吸(三回) 6、せきばらい

 
その中で気になったのが、「発声練習」。
歌うことでのみ込む力がアップするそうです。
 
物をのみ込むときは、喉頭を引き上げる「引き上げ筋」が働きます。
歌を始めたばかりの方は、高音を出そうとすると喉仏を上げてだそうとします。そのとき「引き上げ筋」という物をのみ込むときに喉頭を引き上げ、喉頭蓋を閉める働きをする筋肉と、「収縮筋」という、食物が食道に流れ込むように高騰の幅を狭める働きをする筋肉が作用します。
そうすると、口やのどの状態が狭くなってしまい、共鳴空間少なくなってしまいます。本来は、共鳴空間を広く保ちたいので、できれば、喉頭を引き下げる筋肉も両方ともバランスよく強化するようにしたいですね。
 
それにはやはり正しい発声トレーニングが効果的なのでしょう。
 
ボイストレーニングでは、呼吸法も同時に行いますし、ペットボトルにブクブクするよりは歌っているほうがもしかしたら楽しいかもしれません。
 
年末はぜひ発声で、のみ込む力を鍛えたいものですね。

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