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ライフワークとしての学びを考えます。

真剣にやるから楽しい

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サッカー選手、三浦和良さんが、2010年3月23日NHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演していたときにこのような言葉を言っていました。
 
「試合でいいプレーをするためには、何かで苦しまなければ楽しみは得られない。物事いいかげんにやったら全然楽しくないし、何でも真剣にやるから楽しい。」
 
10月16日、合唱団コール・リバティストでマエストロ稽古を行いました。
 
この日は、新しい曲、中田喜直作曲の混声合唱のための組曲『海の構図』より第一番「海と蝶」、『都会』より「ふりむくな」「若者たちよ」「子守唄」「都会」、ブスト作曲の「Ave maria」「O magnum mysterium」、林光「中国地方の子守歌」を練習しました。
 
この日の練習で先生がおっしゃった言葉が印象に残りました。
 
「自分のためにやるのではない。聴きに来るお客さんのことを考えて。
音を取って終わりではない。音を取ってから、それから音楽を作っていく。聴衆に夢を与えて聴衆はそれをもらって帰らなければならない。今のまま終わっていいのですか?」
 
「音楽は生みの苦しみがあります。生むためには苦労する。皆苦労している。自分に苦しいっていう思いをさせないと絶対音は取れないし、良い音楽は生まれてこない。」
 
 
そのときふと冒頭の三浦和良さんの言葉を思い出してしまいました。
三浦さんは、同年代のサッカー選手たちが引退している中、今も現役でサッカーを続けています。
 
年齢とともに衰えるスピード。しかし、
「サッカーに情熱を燃やすことは一生できる」
「サッカーで得た充実感以上の感動を味わったことがない」
と若手よりハードなトレーニングを行い、ピッチを走り続けているのです。
そして驚くことに「今、まだ成長している」と言います。
 
年齢に関係なく、長年やり続けると見えてくるものがあります。
私は学生時代、譜読みが遅く暗譜が苦手でした。しかし、今の方が早く覚えられるのです。これは不思議なことです。
 
私は音楽に人生を教えてもらいました。
 
皆さんにも、合唱から、音楽から、ぜひ大切なものをつかみとってほしいと思っています。

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