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朝6:30から合唱!!「飛び出さず自立しながら溶け込む」合唱チームビルディング #asacafestudy

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昨日の「しびれを感じてほしい」の続きです。
 
朝6時半からの合唱。
私はこれはいいのではないか、と思っています。
プロであれば、のどを守るために早朝からは歌いません。それはのどを酷使するプロであるから。
ベストの声を期待しなければ、ハードに歌わなければ、朝合唱するのは気分がよく、仲間意識も高まり、頭もすっきり。仕事に前向きになれそうな気がします。
 
この日は、初めての方も多かったので、簡単に声わけをさせていただき、男声3部合唱に女声という構成で臨みました。
 
オフィスのテーブルを全て片付けて、椅子だけを半円形に配置。そうすることで、声が中心に集まり合唱しやすくなるし、真ん中のスペースに広い空間ができるのでパート練習も可能になります。
 
目標は、1時間でハモらせること。
曲もそんなに簡単ではないので、ハードルは高かったと思います。
 
そのために必要なのは、テノール、バリトン、バスの各パートが、がっちりとチームワークできるようにすることでした。
時間が短いので、すぐに全体をハモらせたくなるのですが、パートがまとまらないままあわせることほど、無駄なことはありません。
私は、合唱は絶対パートだと思っています。
 
バスは、経験者が多かったので期待していたのですが、朝だからでしょうか。一番低いファの音で苦戦。しかし反復練習でまとまりをみせてくれました。本来素質十分でかなりのド迫力が出せるはず。将来性を感じました。
 
そして、バリトン。
中間音で一番音がとりにくいパートです。しかし、ポイントになる音をたくさんもらっている、合唱的には「美味しい」パートでもあります。この日はチームワークがよかったと思います。リーダーを指名させてもらうと、一気に音がまとまりました。「この人についていけばいいんだな」と思うだけで、安心感から声に自信が出てくるのですね。誰しも経験がなければ自信はありません。だからこそ、経験者やリーダーに頼っていいのだと思います。
 
テノール。
良く知っているメロディを歌ってもらうので簡単なようですが、このパート、高い音のため、調子にのって声を張り上げると目立ちすぎてしまい、他のパートが歌えなくなるという状況を作りがちです。合唱で「うるさーい!」と指揮者によく注意されるのはテノールです。時間が短いので練習時間の短縮を考え、物理的に人数を絞りました。しかしこの日のテノールメンバーは、バランス感覚の良い人が多く、決して飛び出さないんですよね。皆さん、綺麗な声でした。
 
合唱って、良く歌えるからと言って、声を張り上げてはいけないんです。
『飛び出さず自立しながら溶け込む』
これが一番大事なことなんですね。
 
女声は力量のある人が多く、少し音が大きくなるとテノールが全く聴こえなくなることが分かりました。すばらしく美しい声だったのに、それを生かすための私の指示が明確でなかったことが反省点。最後、選抜メンバーでのアンサンブルではハミングであわせてもらったら、これは素敵に調和てくださったと思いました。やっぱり全体のバランスは指揮者がとるべきなんですよね。
 
でも、たった1時間でハーモニーできるものなのですね。
皆さん、すごいです!

 
その後、質疑応答の時間では、本質を深く突くような質問が多くあり、こちらも真剣勝負の応答でした。
答えることでこちらにも気づきがある。
素晴らしい時間でした。
 
有り難うございました。

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