お家にあるピアノ、地震対策してますか?
阪神大震災のとき、アップライトピアノがかなり倒れたという報告を聞きました。
今回の東北でも、かなりのピアノが倒れたのではないでしょうか?
アップライトピアノとは、奥行き60センチほどの縦型のピアノのことです。本来のピアノの形であるグランドピアノを無理やり縦型にしているため、ただでさえ安定感がよろしくありません。
このアップライトピアノ、意外に重量もあり、重いものでは300kgほどもあります。
これが直下型の震度7くらいですと、もう3秒もあれば転倒するそうです。
こうなると、いつも美しい音を奏でている楽器が凶器に変貌します。
技術者の方に聞いたところ、揺れ方にもよりますが、アップライトピアノは後ろの方が重いので、一回壁に当たり、はねかえって倒れる場合が多いと言っていました。
壁や床に固定する転倒防止器具器具をつけたほうがよさそうです。
グランドピアノだったらどうなのでしょうか?
重量もあり倒れることはないように思っていました。
2011年3月22日の日経新聞にて、仙台フィルがリハーサル中地震にあった記事が書かれていました。
いろいろと大変であった様子が描かれていましたが、その中で特に気になったところがありました。
「ステージマネージャーによると、ホールにあったピアノはストッパーが掛かっていたにもかかわらず大きく動き、舞台から落ちそうになるのを必死で止めたという」
(以上引用)
コンサート会場にあるピアノですから、かなりの大型で、重量500Kgはあるでしょう。
ストッパーが掛かっていれば、どんな力持ちが押してもびくとも動きません。
それが動いた。
止めた、あるいは止めようとしたマネージャーもすごい。舞台から落ちれば、もろともに押しつぶされ命はありません。
私は、以前住んでいたところが狭かったにも関わらず、無理やりグランドピアノを入れていて、挙句の果てにピアノに部屋が占拠されて寝る場所がないという始末。
ほとんどピアノの下に寝ていました。
当時、東北レベルの地震があったら、生きていなかったかもしれない、とぞっとしました。
グランドピアノでも、暴走防止用の器具が必要です。
そして、ピアノのそばで寝るなんてもってのほかですね。
今回の地震で、他のことに気をとられて身近にあるピアノまで気が回りませんでしたが、地震対策を見直さないといけないですね。