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「君が代」のユニゾンはクール・ジャパンである

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合唱において、オクターブ、またはユニゾンになるところは、一見簡単そうで実は合唱団の力がわかる部分です。
 
2011年2月5日合唱団コール・リバティストに、東京混声合唱団のテノール、志村先生をお招きしての練習を行いました。
 
オクターブやユニゾンになっているところは全員が同じ音を歌います。
 
混じり気が全くない音が要求されるのです。
 
音楽におけるカタルシスが感じられる部分。
 
ユニゾンのところで、間違ってハーモニーしてしまったら、ミスがすぐにわかってしまいます。
 
高田三郎作曲の合唱組曲「水のいのち」。
この曲を歌いたいと思わない日本の合唱人はいないでしょう。
 
ヨーロッパのハーモニーを使用しながら、輪廻転生の思想が曲全体を支配し、まったくもって日本的な音楽なのです。
 
「水のいのち」の一つの特徴として、ここぞという場面で頻繁に使用されるユニゾンがあります。志村先生も、「このユニゾンを大切に」とおっしゃっていました。
私は、このユニゾンを決めてこそ、この曲の「クール・ジャパン」が生きてくるというものだと思っています。
 
スポーツの国際試合、例えばオリンピックや、ワールドカップなどで、流れる日本の国歌「君が代」。
 
このユニゾンの音楽。
 
様々な国の国歌の中で、一種異様とでもいうべき、迫力と存在感を放っていますね。
 
このユニゾンこそ、「和的」、今で言う「クール・ジャパン」の一つの象徴なのではないかと思っているのです。
 
「水のいのち」の中には、あまり気がつかないかもしれませんが、素晴らしい日本の要素がたくさん盛り込まれているのです。
 
これを感じながら歌えるとさらに音楽に面白みと深みが加わるのではないでしょうか。

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