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ライフワークとしての音楽を考えていきます

最強のチーム エルメスジャポンの秘密

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エルメスはエルメスにしか出来ないことを提案して、お客さまに支持され、魅了される関係でないと企業は続かないという考え。
  
銀座のエルメスがメゾンを増築したときに、これまでお付き合いをしていただいた顧客を家に招くような形式で、メゾンのスタッフ全員が合唱でおもてなしをしたことがあるそうです。
 
ずっと昔から変わらないデザインのエルメス。そして、合唱も古くからある人間の調和を大切にする音楽です。
どちらも、迎合しないし、卑屈でもない。
 
素晴らしい商品それ以前に「自分たちは顧客を魅了する」という自負と覚悟を感じました。
 
しかし、こんなお出迎えをするブランドショップがどこにあるでしょう。
 
スタッフということですから、プロの歌手を雇っているわけではありません。
聴いたわけではありませんが、エルメスであるからには、それなりのレベルの合唱を披露したものと想像します。
 
 
合唱は、ぶっつけ本番が出来るものではありません。
 
ソプラノやアルト、テノール、バリトン、バスなど声が分かれ、まずそれぞれのパートが一人の人間が歌っているように調和し、そして、全体をハーモニーさせることが必要で、練習がいるのです。
 
ただ、ピアノやヴァイオリンのように、小さい頃から訓練している人でなくては披露できないものではなく、経験のない人でも練習さえすれば短期間でも心地よく聴けるほどまでに上達するのが合唱の良い点です
 
また、さらに良い点は、声を合わせ、寄り添わせることで、メンバーの連帯感や絆が強まります。合唱指導をしていて、いつも感じるのですが、良い練習の後はチームが燃え上がり、全体が仲良くなります。その日初めて参加した人でもすぐにうちとけているのです。

メンバー同士が理屈を越えた熱い思いを共有できるということなのですね。
 
声を合わせるということは、お互いが信頼して協力しなければ成り立ちません。
歌いやすいところだけ誰かが、または、どこかのパートだけが勝手に大声を出していては調和しないのです。
だからといって、消極的になってもだめなのです。
 
「飛び出さず、しかし自立して自発的に集団に溶け込む」
 
という究極のチーム作りが可能なのです。

チームが先か、合唱が先か、という考えもありますが、結果的に声を合わせることでチーム作りができるのは良いことだと考えます。
 
さすがエルメス。
エルメスはチームを作り上げる極意を知り尽くしているように思えました。

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