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ライフワークとしての学びを考えます。

もし家族が、大事な友人が、ある日うつになってしまったら そのとき「やってはいけない」こと

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細川貂々(てんてん)さんの「ツレがうつになりまして」を読みました。
2009年に藤原紀香さん主演でドラマ化されたので覚えている方も多いと思います。
 
バリバリのビジネスマンだった貂々さんの夫が、3年間の闘病生活を乗り越えて、元気になっていき、徐々にに自信を取り戻していく様子が、明るいタッチで描かれていました。
 
以前、友人がうつ病になってしまったとき「彼女のために何とかできないか」と知り合いの精神科医に相談したことがあります。
 
そのとき言われたのが
「溺れる人を助けるのと同じです。あなたにその覚悟はありますか?私たちプロでもとても危険なのです。」
という言葉でした。事の重さを理解できず「何かできないか」などとおこがましいことを考えた自分を恥じました。
 
そのとき「ツレがうつになりまして」はまだ世に出ていなかったのですが、これを読んでいたらもう少し良かったのかもな・・・と思います。
 
「もし誰かがうつになったら周りの人はどうすればいいのか?」。今日は著者のアドバイスをご紹介したいと思います。
 
☆後ろ向きになってグチグチ言っていたら・・・
 
・わざと言っていると思ってムカついてはいけません。感情的にならないこと。
・「頑張って」など、励ます=あせらせる、ことになるのでNG。
・「あなたはこんなに恵まれている」と理屈を言っても無理。
・共感してしまうと自分もどんどん落ち込んで、同じウツ状態になってしまう可能性あり。

・・・この場合の正解は『病気が言わせているんだ』ということを認識させる。
そして、回復してきたら気分転換をすすめると良い。
 
☆患者に治そうとする意欲が見えなくてイライラ。
 
・チャージしていると思って安心し、「なまけ道」を教える。
4級:テレビをダラダラ見る
3級:お昼寝ができる
2級:働いてないことでクヨクヨしない
1級:他人がいても気にしない
初段:なんでも他人にやってもらう
 
☆「やってはいけない」
 
・同じ病気の他人と比べる
・安易で無責任な発言をする第三者をまきこむ
・本の内容をうのみにする
・無神経に相手にふれようとしたりイヤがることをする
・医者や薬に対して腹を立てる
 
 
ストレスの強い現代特有の病気「うつ」。
今後さらに増加するのではないかと言われています。自分だって、いつうつになるかもしれないのです。
 
カンペキを求めずに、「疲れてきたな」と思ったら、早めに無理せず休むようにすることも大事なのかもしれませんね。

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