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音楽には人を変えてしまうような力がある

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音楽には人を変えてしまうような力があるのでしょうか。
 
1月25日6時のNHKニュースで興味深いレポートを見ました。
 
2008年12月、ガザ地区にイスラエル軍の攻撃がありました。
 
小学生のマハムード君は、攻撃の恐怖によって暴力的になり、落ち着きをなくし、精神的に不安定になってしまいます。
 
ガザ地区に心の傷を抱えているような子供たちがたくさんいます。
例えば、ある8歳の男の子は、攻撃の後から、大きな音がするとおもらしをするようになってしまったといいます。
 
マハムード君はお父さんの勧めで、伝統楽器カーヌーンを始めます。
カーヌーンは日本のお琴に似たような楽器です。
 
マハムード君は、音楽に没頭することで、戦闘の恐怖に苦しめられることが少なくなってきました。
めきめきと腕を上げて地元のコンクールでも優勝するほどになるのです。
 
心の純粋さが表れるような美しく澄み切った音で演奏し、満面の笑顔をみせるマハムード君。
 
マハムード君のお父さんは、子供たちが音楽にふれることで回復のきっかけをつかんでほしいと思い、ガザ地区の小学校で音楽の楽しさを教える教室を開こうとしています。
 
以前、老人ホームで、演奏したり一緒に歌ったりする活動をしたことがあります。
始終無表情だったご老人が、最後「赤とんぼ」を歌い始めたら、手拍子をとって涙を流し始めたのを見ました。
 
音楽には人の心を癒す力があるのですね。
演奏を通し自分を表現することで、心に良い影響があるのだと信じています。
 
このニュースを見て、もっと音楽家にもできることがあるのではないか、と思いました。
 
戦争やテロ事件などこの世からなくなってほしい。
しかし、今すぐにはかなわないことですね。
音楽の力によって少しでも多くの人たちが笑顔になってもらいたい。
そう願っています。

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