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起業とは 社長とは 自分がやらなくてはならないこととは 「第2期 朝カフェ次世代研究会」より

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2010年9月8日、「第2期 朝カフェ次世代研究会」にて、イシン株式会社代表取締役、大木豊成さんによる起業についての講演がありました。
 
<起業は好きなことをする、少なくとも嫌いなことはするな>
 
この言葉から、起業というのはそんなに簡単なものではない、という意味が感じられます。一旦会社を興せば、順風満帆なときばかりではないはず。
人は、業績が上がらなかったり、ピンチのとき、義務感だけでは動けない。好きだからこそ辛抱し、乗り越えられることがあると思うのです。
 
社長は、だからこそカッコイイだけの存在ではない、ともおっしゃいます。
 
株式会社ビバリウムの社長でもある、斎藤由多加氏の言葉を引用されていました。
 
「社長は体の良い雑用だ。そもそも中小企業の社長なんていうのはコンビニ弁当を主食として、仕事場のソファをねぐらとするのを運命付けられた職種である。育った人材はとっとと辞めていってしまう業界。社員に給料を払いながら、社会適応の慈善事業をしているようなもの。そんな割の悪さをがある。」
 
また、考古学者の吉村作治さんは、早稲田地区に自社ビルを持っていて、朝行くとランニングシャツでビルの周りを掃除しているのを見たことがあるそうです。
 
きっと"オレ社長だから。なんでこんなことするの?"と思っている人は難しいのでしょう。

「社員にやってもらって、あまったところは自分で引き受ける。それを嫌な顔一つせずにできるというくらいのモチベーションでなくてはいけないのかなと思う。」
 
<自分がやらなくてはいけないことは?>
 
大木さんは、起業理由について次のように語っておられます。
 
「僕は20代の頃は40代で定年退職しようと思っていました。30歳のときに、たまたま大前研一さんのお話を聞く機会があって、"近頃は40代で定年退職しようという馬鹿者がいる。20代30代の頃っていうのは40代50代の人に教えてもらってきたはずなのだから、自分が40代50代になったら教えなくてはいけないんだ。育成していかなくてはいけない。だから定年なんてしている場合ではないんだ"というような話をなさっていて、まあ、ハンマーで頭を殴られたような気分ですよ。」
 
「(その言葉が)あれからずっと自分の頭に残っている。そろそろ起業しなきゃいけないと思った。このテーマをどういった形で実現できるだろうか、というのが一つの理由。
景気の悪いときに起業することについて周りから反対もあったが、こんなときだからこそ雇用していかないと。人の職場を作っていかないといけないと、と思う」
 
「5年後に自分がいなくても回っていけるように。今の若手がきちんと自分たちの会社として会社を動かせるようになって、そしてさらに自分たちの後輩を育てていけるようになってくれたら。それをサポートしていけたらと思っています。」
 
以前、ある指揮者が、
「オーケストラの音楽監督の仕事ということは、自分が死んだあともそのオーケストラが立派にやっていけるようにすることなのです」
とお話していたことをふと思い出しました。
 
大木さんは、30歳の頃からの志があって起業に結びついています。長い月日の積み上げが違うのです。若い起業の芽はつんではいけないけれど、決して簡単なことではないのだと思います。
 
プライベートでは、かわいいフレンチブルドックのオーナーで、愛犬家という優しい一面もお持ちの大木さん。

ちなみに社名のイシンとは、維新、以心伝心の以心からとっているそうです。
これからも、ご活躍を楽しみにしています。

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