「好きこそものの上手なれ」情熱のループ オルタナティブ・ブロガー会議講演より
6月11日(金)オルタナティブ・ブロガー会議に参加してきました。
第一部で、株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役、斉藤 徹さんのご講演がありました。
テーマは「ソーシャルメディア時代の企業ブランディング」です。
斉藤さんは、これまで何度も会社を作られてきています。
しかし、お聞きして驚いたのですが、現在経営なさっているループスは、つい最近まで倒産の危機だったそう。
そこを見事に立ち直らせての講演は説得力に満ちていました。
2008年には、社員50人を7人までにし、2009年には広告打ちをやめ、広告費をゼロにしたそうです。その代わり、4月からスタートした斉藤さん渾身のブログが半年後に大ヒット。
今では経営も順調で、大人気のループスなのです。
斉藤さんのお話の中で印象に残ったことがいくつかあります。
『ブログで書いてあるようなことを理解できない人にはリーチしません』
素人的に考えれば、ピンチだったらもうどんな仕事でも引き受けてやらなくてはいけないのかと思ってしまいます。
どうもそうではないようです。
共感力のあるお客さんに絞り、心に響く丁寧なお仕事をなさることが、結果的に良いお仕事につながるのではないかと想像します。
代表の思いに共感する人と・・・。
芸術家と共通するものを感じます。
『好きこそものの上手なれ。人は好きなことをやってこそパワーが出るのです。』
私は愛の力なのだと思っています。
これだったら「燃える」というものを見つけること。
困難を乗り越えるために一番必要なものは、知識や技術ではないように思います。
愛のあるものをいい加減にはできませんね。
この力こそ、本来持っているもの以上の力を発揮する「火事場の馬鹿力」を引き出す元だと思っています。
『ピンチのとき、資金繰りをすべて公開し、月曜朝一番の会議を行いました。
透明性を押し出したことで、社員が経営者と同等の力を発揮してくれたのです。』
比較しますとレベルは天と地ほどに違いますが、私もつい最近全く同じ経験をしました。お話しを聞きながら、静かに身が震えました。
斉藤さんを信頼し、情熱や志に心打たれた方々が立ち上がってくださったのだと思います。
柔らかな物腰で、ほっこりとした雰囲気の斉藤さん。
しかし、瞳の奥に光宿るまなざしが、修羅場を何度も乗り越えられたであろう凄みを感じさせます。
「私は、好きな仕事しかやらないのです」と、サラリとおっしゃいました。
しかし、どんなにピンチになっても信念を貫く姿勢は並大抵のことではないと思います。
たくさんの気づきをいただきました。
斉藤さん、ありがとうございました。