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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

なぜそうなっているのかと何のためにそうするのかの違い

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 昨日は、旧い友人に誘われて、ファンクショナルアプローチに関するセミナーに参加。さわりのさわりくらいの内容だったので、まだまだ理解したわけではないけれど、短いセミナーの中でなるほどなと納得するところもあった。

 ファンクショナルアプローチとは、日本語では「機能的研究法」というそうで、ウェブページの説明によると、

問題を直接解決しようとする今までの方法と異なり、一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから解決しようとする、GE社で開発された革新的な問題解決の技術のことです。

とある。GE社で開発されたこともあり、製造業の問題解決方法としてはそれなりに有名なもののようだ。昨日の話を聞いた限りでの自分の理解としては、ものごとがある形なり色なりの表現となっていることをそのまま色や形として把握するのではなく、どうしてそういう色や形、表現になっているのかという意図を考えていくということ。昨日の講師である横田尚哉氏が挙げた例では、着けていた青いネクタイをたんに青いネクタイをしていると捉えるのではなく、横田氏がどういう意図で青いネクタイを着けているのかを考えるという感じだ。

 たとえば、道を歩いていて目に付くものを、たんにその形や色として認識するのではなく、何のためにそいう形や色をしているのか、そもそも何のためにそれはそこにあるのかを考えてみる、これがが、ファンクショナルアプローチの第一歩なのかなと自分では理解した。

 もう1つ面白いなと思ったのが「なぜ」と「何のために」の違い。何のためには、場合によっては「誰のために」と置き換えてみてもいい。ある出来事なりについてなぜと考えるのは、時間的には過去で、その出来事なりがなぜそうなったかの理由を追求するもの。いうなれば、これは起こってしまったことの犯人捜しのようなものだ。これに対し何のためには、ある目的なりがあり、それに対して何のために、誰のためにそうするのか、あるいはそうあるのかを考えるということ。こちらは、未来の恋人探しだと言う。

 この発想、じつはビジネスをする上で大事だなと思った。だって、過去になぜそうなったかを追求しても、ビジネスはなかなか前には進まない。もちろん、なぜかを明らかにし反省して二度とそうならないように考えることで、新たな方策、施策は見つかる。なので、なぜそうなったかを追求することは無駄ではないだろう。とはいえ、なぜ、なぜばかりを考えていると、それはやっぱり犯人捜しにすぎず、なかなか前進できなさそうだ。

 これに対し、これは何のためにするのか、誰のためにするのかと考えるのは、これから先の未来の目的に向かってどう対処していくのか、という流れに持って行きやすい。ビジネス的には、この考え方は極めて重要。これ、当たり前といえば当たり前の話しなのだけれど、ついつい気がつくと過去の出来事の犯人捜しをしている自分がいる。

 ここのところ注目の原発再稼働も、なぜ再稼働するのかだけでなく、何のために、誰のために再稼働するのかという観点からきっちりと議論したい話題だなと改めて思ったりも。ちなみに、ファンクショナルアプローチに関しては、前出の横田氏が別途きちんとしたセミナーを開催していたり、書籍もいくつか出版されていたりもするので、興味を持たれた方がいればそちらを是非。

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