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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

広くたくさんよりも狭くて深い情報が欲しい

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 Twitterでフォローしている人の数が、750を超えた。もうこのくらいになると、昼間5分も目を離せば、あっというまにTime Lineは流れ去ってしまう。

 Twitterでは、流れ去った情報はもう諦めることにしている。さらに、メールで届く情報も相変わらずたくさんある。いわゆるメールマガジン的なものは、定期的に整理しているのだけれど、それでも多数届くメールマガジンすべてに目を通すことはもはや難しい状況だ。

 さらに、メールでの情報収集に最近利用しているのが、Googleアラート。気になるキーワードを登録して、それに合致するオンラインニュース記事やサイトの更新情報が1日1回届くようにしている。登録するキーワードも日々増えているような状態なので、これまたたくさんの情報がやってくることに。自分が好きで幅広く情報を集めているのが悪いのだが、なんだか溢れる情報から自分に必要なものを取り出すのに、ちょっと手間が掛かりすぎだなと思う今日この頃。

 ところで、ここアイティメディアで、「アイティメディアID」という新しいサービスが始まった。これ、会員登録することでIDが発行され、その1つのIDだけでアイティメディアのサイトのさまざまなサービスを便利に使えるようになるというもの。登録すると、まずは記事の印刷時にPDF出力できるようになるのは嬉しい。たんなるPDF化だけでなく、複数ページに亘る記事をワンクリックで複数ページのPDFに変換してくれるのだ。これ、かなり便利。いちいちページを表示して印刷すると、けっこう紙も無駄になっていたし。

 もう1つ期待しているユーザーメリットが、記事アラートだ。興味のある記事を登録しておくと、それに類似した記事が掲載された際に、メールで通知してくれるのだ。これ、一瞬Googleアラートと同じ? とも思えるけれど、ちょっと違う。

 Googleアラートの場合は、キーワードに合致したものは記事の内容に関係なくアラートが届いてしまう。これに対しアイティメディアの記事アラートは、登録した記事と関連する記事を、統計的手法を用い抽出しているらしいので、(おそらく)自分が関心ある内容の記事だけが届くのだ。情報が溢れるこの時代に、必要なものに絞り込んで情報を届けてくれるというのは、かなり画期的な取り組みかもしれない。もちろん、類似性判断の精度の向上など、今後課題も出てくるかもしれないが、どんどん使って精度向上のための情報蓄積にも貢献したいところだ。

 今回のアイティーメディアID、もちろんユーザーメリットだけでなく、サイト運営者側の思惑もあるだろう。おそらく、いわゆる行動ターゲティング的なマーケティング環境の強化を準備しているはずだ。

 その際にも、たんにどういうプロファイルの人がどの記事を参照したかというだけではでなく、類似性のあるコンテンツをどのような期間、頻度で、どこからどのように参照したかといった情報があるほうが、より精度の高いマーケティング活動ができそうだ。そういう意味でも、キーワードではなく、記事コンテンツの類似性、関連性というのは興味深い着眼点だと思う。

 関係者にちょっと訊いたところによると、今後はソーシャルサービスの連携やモバイルサービスなど、サービスの拡充も視野に入っているようだ。さらにIDを活用した各種サービスも多数企画中のようなので、ユーザーメリットは次々と出てくるのではと思っている。とにもかくにも皆さんアイディメディアIDにこの際登録して、まずは便利なPDF出力や記事アラートを活用してみてはいかがだろうか。さらにいまなら、話題のiPadが当たる登録キャンペーンも開催中。アイティメディアのページを表示すれば、上部の1行バナーに登録サイトへのリンクがあるのですぐに登録できる。

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