最近の仮想化ツールは便利になっていることをParallels Desktop 5.0 For Macで実感
まあ、仮想化といってもMac上でWindowsを動かすという話だ。しかし、自分が気づかないうちに、これがかなり便利になっていてびっくりした。
いままでは、無償で利用できると云うことでSunのVirtualBoxを利用していた。まあ、これで事足りていたので、ほぼ満足してはいたのだけれど、つい有料のParallels Desktop 5.0 For Mac というやつの、試用版をダウンロードしてしまったのだった。で、これがかなり便利。WindowsのアプリがMacのアプリのようにシームレスに利用できたり、ドラッグ&ドロップでファイルをMacからWindowsのアプリに渡せたりもするし、カット&ペーストもできる。それでいて、パフォーマンスもそこそこなのだから、これはさすがに有償アプリのなせる技だなというところ。便利なものを見せられと、もう不便な昔には戻れない。ということで、すぐに商用のライセンスを購入することにしたのだった。
よく考えたら、VMware Fusion 3 というのもあるのをはたと思い出すのだった。というわけで、Parallelsのライセンスを購入してから、こちらについても情報収集してみることに。すると、どうやら使い勝手的にはほぼ互角の機能を持っているようだということが分かる。いくつかのブログなどを当たってみると、若干速度ではParallels有利という記述は多い。VMware Fusionにも外付けHDDのドライブマップの指定がWindowsのようにできるとか、NTFSフォーマットの扱いはけっこう優れているとかという優位性はあるようだ。このあたりは、自分がどういう環境で使っているかでそれぞれの優位性を見極め、選ぶことになりそうだ。ちなみに、VMwareFusionは30日間、Parallels Desktopは2週間試用が可能だ。
ところで、Windows XPマシンを乗り換える際には、MacBookやiMacなどのAppleのハードウェアがいいですよ、いったキャンペーンが密かに走っているようだ。今回取り上げたようなMac OS上で動く仮想化環境構築ツールを使わなくても、Boot CampというMac OS Xに標準の機能を使えば、Windows OSをiMacやMacBookにインストールし切り替えて起動して利用できる。Windowsマシンと考えた際にも、これらAppleのハードはそこそこ魅力的なスペックを持っていたりもするので、Windows XPの乗り換え先はMacですよというのも、たしかに1つの選択になるのかもしれない。
ちなみに、Microsoftにとってみても、Mac OSの上だとはいえWindows OSがきちんと動いているわけだから、それはそれでいいのではないかとも思えてくる。