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Dreamforce 09レポート Chatterが企業コラボレーションを変革するかも

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 Dreamforce 2009がいよいよ開幕。初日オープニングのキーノートセッションは時間が大幅に超過するという、内容盛りだくさんのものだった。

 すでにいくつかレポート記事やブログも上がっているので、そちらも参照してもらえればと。

 今回、とにかくすごい人だ。キーノートが終わってからの移動もままならない感じ。クラウドへの期待感、Salesforeへの期待感をなんだかひしひし感じる。5年連続でDreamforceには参加していて、徐々に拡大している様子は見てきたけれど、今年は特に飛躍した感じだ。

 今回の目玉はなんといってもSalesfore Chatter。見た目はfacebookのパクリかって感じですが、面白いのはこの記事にもあるようにアプリケーションが語りかけるというもの。Twitterは普段から使っていて、だんだん知らない人からのフォローも増えており、最近ではなんだかいいかげんなことつぶやけないなあなんて思っているし、facebookも徐々に友達関係増えてきたりしていて、突然知らない人からイベントに誘われたりもしている。

 自分のようにしょっちゅうネットにアクセスしている人間には、この2つのソーシャルアプリは楽しく利用価値の高いツールだ。実際仕事がらみのやり取りも、Twitterやfacebookの上で始まっていたりもする。ただ、もっとビジネスに活かすというのはなんだか難しそうだと感じていた。

 それを実現して見せたのがChatterだ。仕事上必要な情報がフィードって形で集約されて表示される。情報ごとに異なる方法でアクセスする必要がないのだ。アプリケーションからも必要な情報があれば語りかけてくる。facebookのようにグループを作って整理してもいいのだ。社内だけでなく、もともとTwitterの情報なんかも同時にリアルタイムに表示できる。このリアルタイムにフィードされるというのがけっこう重要。これで、ビジネスのスピードは格段に速くなるだろ。

 1つ懸念は、あまりにも手軽なツールになるので、ぽろっと情報が漏れてしまうのではということ。Twitterでもこれはダイレクトメールでと思っていても、おもわず普通につぶやいてしまうことがある。Chatterではコンテンツは公開、非公開を細かく設定できるようになっているようだが、人為的なミスでぽろっと出ちゃうということまでは対処してくれないだろう。重要情報を間違って本物のfacebookやTwitterにつぶやいてしまわないのかちょっと心配だったりする。まあ、使う側のスキルの問題かもしれないけど。

 とにもかくにも、情報を集約してリアルタイムにコラボレーションするというのは、facebookやTwitterをビジネスで活用する際のヒントになりそうだ。今後さらに便利なツールが出てくるのかも。頭を切り換えて臨まないと、時代に取り残されかねないなぁ。

 ちなみにこれは、会場で配られたChatterのキャラクターグッズ。たしかに入れ歯にしか見えない。うーむ、これでよかったんだろうか。まあ、面白いから良いのか。

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