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小沢氏辞任で思ったこと

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 昨日は夕方5時から、民主党の小沢氏の党代表辞任についての記者会見があった。

 手元にあったWindows Mobile端末のワンセグTVで中継を見ていて、某首相の突然の辞任会見の時のように、リアルタイムにブログで報告しようかとも思ったのだけれど、なんだかあまり面白い内容でもなく、見ているうちにそんな気は失せてしまったのだった。

 一日経って、新聞などの報道を見ているのだけれど、なんだか日本という国はちょっと情けない国なのかなぁと思われるコメントが散見される。そんななかでも一番情けないのは、与党自民党の議員の声として、もうちょっと小沢氏が代表を続けくれれば衆院選を優位に進められたかもというもの。今年の流行語を選ぶ頃にはとっくに廃れてしまう言葉だろうけれど、「敵失」ってなんともいやな言葉だなぁと。少年野球とかで相手チームがエラーするのを喜んでいるとの同じだということが、お偉い政治家の方々は分かっていないのだろうか。親は普通、そういうことを子供達がしていたら、窘める耦の話である。

 もう1つ、これは仕方がない話なのかもしれないけれど、小沢氏の辞任は織り込み済みだから、円安に振れる影響は極めて限定的であろうという経済の識者の方のコメント。これ自体は実際そうなんだから、いいとか悪いとかいう話ではないけれど、なんだか日本の政治なんて、どんな体制になろうとも経済的にはたいして影響ないんだよねというのを、改めて指摘されているようで心地よくないし、なんとも情けない。小沢氏はまあ、野党の代表に過ぎないのだからそんなものだということなのかもしれないけれど、これ、じつは麻生氏が首相を退いても「織り込み済みだから影響は限定的」なんてコメントが出そうだなぁと思ってしまうのだった。

 まあ、こんな状態だから日本人は政治に関心がないのか、はたまた政治に国民が感心を持っていないからこんな状態になっているのか。ところで、国が変われば政治に対する国民の取り組み方も大きく変わるという話が。AFPによるとイランでは大統領選に475人が立候補の届け出申請をしたとか。記事を読むと、2005年の大統領選では、立候補の届け出を行った人はさらに多く、1014人もいたというから驚く。もちろん国の制度や状況が大きく異なるので比較はできないけど、俺が大統領になって国を変えてやるのだという意気込みの人が、大勢いるというのは、ちょっとうらやましい話なのかなと思ったりもするのだった。

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