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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

地球に優しい暮らし方

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 本日のNHK教育テレビの放送開始は、お昼の12時半から(実質的な放送は13時から)。これ、1つのCO2排出削減の取り組みだとか。

 放送時間を短縮することで、9.4トンのCO2の排出が削減できるとのこと。放送局が放送時間を短縮してCO2削減というのは、実際のところどうなのだろうとも思う。以前から、NHKに限らず見ている人の少ない深夜帯は、放送しなくていいだろうという話もある。あまり見る人がいない時間帯ならば、そういう考え方もありかなぁとは思うが。ただ、これってCO2削減と言うよりも経費削減なんじゃないかなとも考えてしまう。人件費とか、番組制作費とかそういったものの削減につながるのが先で、その結果のおまけとしてCO2削減につながる。

 話は変わるが、デパートの三越や伊勢丹は、定休日を復活するらしい。現状は、1月1日だけ。三越高松店で先行して8月に2日間休みにしたところ、利益改善効果があったとのことで、地方のデーパートで定休日を復活させるらしい。全国一斉にということではなく、競合厳しい都会の店舗は定休日復活は見送るとのことで、これはあくまでも利益追求のためであり、CO2削減が目的ではない。

 本業のビジネスとCO2削減、どこに折り合いをつけるかは、経営判断としてはかなり難しい。コンビニの24時間営業を規制しようという話もあるけれど、長い営業時間こそがコンビニのビジネスの強みでもあるわけで、これを一律に規制するのはいかがなものか。むしろCO2削減の総量を企業に強いて、それを削減する方策は各社の知恵と努力でというのがいいのでは。

 厳しい厳しい不況になってしまい、ビジネスの競争力とエコのバランスをとるのが、ますます難しくなったかもしれない。でも、うまく経費を削減できると自ずとCO2が削減できる可能性は高い。地球に優しいこととビジネスで利益を上げることは、同じベクトルに上にあると考えた方がいいのだろう。

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