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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

得意分野は何ですか?

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 昨年の後半くらいから今年にかけて、いくつかの取材をしてグリーンITに関する記事をあちらこちらのメディアに書いてきた。引き続き2009年も、グリーンITは確実に重要なキーワードになるのだろう。

 重要なキーワードというよりは、むしろ「当たり前のこと」になるのかもしれない。BI、CPM、EPMベンダーのSASが、企業のビジネスのKPIにCO2排出量を設定するといった話は、じつに新鮮だった。今年はまだそれを実践している企業はほとんどいなかった状況であろう。とはいえ、行動目標としては具体的な取り組みとなっている企業は増えているはず。さすがに儲かる、儲からないと同じレベルで、CO2の排出削減に取り組んでいる企業は、まだごく一部に限られているのだろうけれど。

 ここ最近の不況で、グリーンITなんて二の次なんてことにもなりかねない。しかしながら、ここは政府なりがしっかりとした指針を打ち出して、不況でもCO2削減に取り組む企業には、なんらか恩恵がある仕組みを発表して欲しいものだ。

 グリーンITに関する取材を続けていて、はたと思ったのが、自分の専門性のこと。もともと大学時代は、「環境科学」という研究科で自然環境の保全であるとか都市計画であるとか、造園緑地学といったことを学んでいた。そのため、グリーンという単語には、かなり敏感に反応してしまう。

 ここでもすでに何度か触れたかもしれないが、環境という言葉は単独では使われるべきものではなく、常に主体が存在するのだということも、環境科学概論という講義の一番最初の授業で教わったこと。人間の環境、地球の環境、オオカミの環境、土壌微生物の環境というように、常に環境を語るときは主体が何かをはっきりさせてから行うべきなのだよということだ。

 話は逸れてしまったが、つまりはグリーンITっていうのは、自分にとってはもしかしたら得意分野なのではないかなと思い至ったわけだ。とはいえ、それが得意だよと自分で主張することはできても、現状ではそのことを客観的に評価してもらうものがなにもない。そこで考えたのが「環境社会検定試験」、通称「eco検定」というやつだ。生憎と2008年12月21日の試験には間に合わなかったが、来年の7月に行われる試験を受けてみようと思う。まあ、これを受けるということと、グリーンITが自分の得意分野であるということがうまく結びつくかは分からないのだけれど。2009年の、1つの努力目標に設定だ。

 と、ここで宣言してしまったので、もう忙しくてなかなか取り組めなくて、なんて言い訳で誤魔化すことはできない。さて、まだ半年以上先のではあるけれど、久々に真剣に地球環境について、人間の暮らしやすい環境について勉強していこうかなと思うのだった。

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